フランドル【Flandre】
ベルギー西部を中心として、オランダ南西部からフランス北東部にまたがる地方。中世以来毛織物工業が盛ん。フランダース。
フランドル‐がくは【フランドル楽派】
15〜16世紀、フランドル地方を中心に栄えたルネサンス期の代表的音楽流派。オケゲム・ジョスカン=デ=プレなどの作曲家がおり、声楽曲を中心に精緻(せいち)な多声音楽(ポリフォニー)が生み出された。...
フランドル‐のうほう【フランドル農法】
《フランドル地方で発達したところから》中世ヨーロッパの農業形態。三圃式農業の休閑地に飼料作物を栽培して牧畜に利用する。
フランドルのふゆ【フランドルの冬】
加賀乙彦の長編小説。昭和42年(1967)刊。北フランスの精神病院を舞台とする心理小説。芸術選奨新人賞受賞。
フランドル‐は【フランドル派】
フランドル地方で栄えた美術の流派。特に絵画が重要で、15世紀初頭以降、精妙な写実のもとに北方ルネサンス絵画を展開。17世紀にはバロックの豪華豊麗な絵画を生み出した。ファン=アイク兄弟・ブリューゲ...
フランドルはく‐じょう【フランドル伯城】
《Gravensteen》ベルギー北西部の都市ヘントにある城。レイエ川沿いに位置する。9世紀に築かれた要塞に起源し、12世紀に十字軍に参加したフランドル伯フィリップ=ダルザスにより建造。周囲を濠...
フランドルへのみち【フランドルへの道】
《原題、(フランス)La Route des Flandres》シモンの小説。1960年刊。戦争と性にまつわるさまざまな記憶を、濃密な文体で混沌(こんとん)の中に描く。ヌーボーロマン作家としての...