でんり‐さよう【電離作用】
放射線が物質中を通過し、中性の原子や分子から電子を弾き飛ばして電離させる作用。ガイガーミュラー計数管は電離によって生じる電子を電気的な信号に変換することで、放射線量を計測する。
でんり‐ほうしゃせん【電離放射線】
原子や分子を電離する作用をもつ放射線の総称。高速荷電粒子(α線、電子線)や高速中性子などの粒子線、短波長で高いエネルギーをもつ紫外線、X線、γ線を指す。人間を含む生物体に有害な影響を与えるため、...
とくいエックスせん‐パルサー【特異X線パルサー】
X線パルサーのうち、自転周期が2〜11秒、磁場が通常の中性子星より10〜1000倍程度強い天体。突発的な増光は見られず、ほぼ定常的に熱的なX線が観測される。AXP(anomalous X-ray...
とくていけんこうしんさ‐とくていほけんしどう【特定健康診査・特定保健指導】
糖尿病・高血圧症・脂質異常症などの生活習慣病予防のために、40歳から74歳までを対象として実施される健診と保健指導。平成18年(2006)健康保険法の改正に伴い定められたもので、平成20年(20...
トリウム【thorium】
アクチノイドに属する天然放射性元素の一。単体は銀白色のもろい金属。同位体もあるが、天然に存在するほとんどすべては質量数232のもので、中性子の照射でウラン233に変換するので原子炉燃料になる。光...
トリチウム【tritium】
水素の同位体で、質量数3のもの。陽子1個、中性子2個からなる放射性同位体。1934年に英国のE=ラザフォードにより初めて合成。天然では宇宙線と大気の反応により、ごく微量生成する。半減期は12.3...
トリトン【triton】
水素の同位体であるトリチウムの原子核。1個の陽子と2個の中性子とが結合したもの。
トルーマンオッペンハイマーボルコフ‐げんかい【トルーマンオッペンハイマーボルコフ限界】
中性子の縮退圧によって自身の重力を支えることができる質量の上限。中性子星の場合、太陽質量の1.5倍から3倍程度と見積もられている。質量がこの上限を超えるとブラックホールになると考えられている。1...
どうい‐かく【同位核】
原子番号が等しく、質量数が異なる原子の原子核。すなわち、陽子数が同じで、中性子数が異なる原子核。これらの原子核をもつ原子を同位体という。
どうい‐たい【同位体】
原子番号が等しく、質量数が異なる原子。すなわち、原子核の陽子数が同じで、中性子数が異なる原子。元素周期表では同じ位置を占める。アイソトープ。同位元素。