らん‐ま【乱麻】
乱れもつれた麻糸。物事のもつれたさまや乱れた世の中のたとえにも用いられる。「快刀—」「僕の胸中はさながら—のごとくであった」〈蘆花・思出の記〉
らん‐みゃく【乱脈】
[名・形動] 1 秩序や規律が乱れて筋道が立たないこと。また、そのさま。「会社の内部は—をきわめている」「—な運営」 2 不規則に打つ脈。 [派生]らんみゃくさ[名]
らん‐みん【乱民】
社会の安寧・秩序を乱す民。「虚誕誣罔—を煽乱して」〈東海散士・佳人之奇遇〉
らん‐よう【濫用/乱用】
[名](スル)一定の基準や限度を越えてむやみに使うこと。「カタカナ語を—する」「職権—」
らん‐り【乱離】
国が乱れて人々が離散すること。「戦国—の世」
らん‐りつ【乱立/濫立】
[名](スル) 1 多くの物が乱雑に立ち並ぶこと。「広告塔の—する繁華街」 2 選挙などに多くの者がむやみに立つこと。「候補者が—して予想が立てにくい」
らん‐りゅう【乱流】
流体の各部分が不規則に混合しながら流れる流れ。大気や河川の流れが障害物に当たって生じる流れの多くはこれである。→層流
らん‐りん【乱倫/濫倫】
[名・形動]倫理にはずれた行いをすること。特に、男女関係の乱れていること。また、そのさま。「其様な—な…考えても分りそうなもんだ」〈二葉亭・其面影〉
らう‐がは・し【乱がはし】
[形シク]⇒ろうがわし
ろう‐がわ・し【乱がはし】
[形シク]《「らう」は「乱」の字音「らん」の「ん」を「う」と表記してできたもの》 1 乱雑である。むさくるしい。「前栽(せざい)を—・しく焼きためるかな」〈かげろふ・下〉 2 騒がしい。騒々しい...