ひと‐だち【人立ち】
[名](スル)人が群がって立つこと。人だかり。「西洋人と話していると必(きっ)と三人や四人は—がしますからネエ」〈魯庵・社会百面相〉
ひと‐だ・つ【人立つ】
[動タ四]大人らしくなる。一人前になる。「おのづから、さて—・ち給ひなば」〈源・玉鬘〉
ひと‐だね【人種】
1 その場にいる人の数。また、人間。「声をかけ合って纔(わずか)に未だ—の世に尽きぬのを知るばかり」〈鏡花・高野聖〉 2 精液のこと。「おめえさんを女にすると、ほんに—が尽きいす」〈洒・遊冶郎〉
ひと‐だのみ【人頼み】
[名](スル)人のしてくれるのを当てにすること。他人の力に頼ること。
ひと‐だのめ【人頼め】
[名・形動ナリ]人に当てにさせること。人に頼もしく思わせて、実際にはそれほどでないこと。また、そのさま。「くやしくもかざしけるかな名のみして—なる草葉ばかりを」〈源・葵〉
ひと‐だま【人魂】
夜、空中を飛ぶ青白い火。古くから、死者から抜け出た霊が漂うものとされる。
ひと‐だまい【人給ひ】
1 人々に物を給わること。また、その物。「いかで—ならむ御几帳まゐらむに」〈宇津保・内侍督〉 2 従者に貸し与える牛車(ぎっしゃ)。供の者の乗る車。副車(そえぐるま)。「—によろしき若人、童(わ...
ひと‐だまり【人溜まり】
多くの人が集まっていること。集まって控えていること。また、その場所。「告知板の前に—ができる」
ひと‐ちか・し【人近し】
[形ク]人が身近にいるさま。「その—・からむなむうれしかるべき」〈源・帚木〉
ひと‐ちがい【人違い】
[名](スル)他の人をその人と思い違いすること。人ちがえ。「後ろ姿がそっくりなので—する」