かな‐ごよみ【仮名暦】
昔、仮名で書いた暦。漢字で書いた「真名暦(まなごよみ)」に対して女子用の暦をいう。
かな‐し【仮名詩】
漢詩の絶句や律の体に倣って試みられた俳諧体の詩。各務支考(かがみしこう)の創意。蕪村の「春風馬堤曲」の類。
かな‐じょ【仮名序】
仮名文で書かれた序文。古今和歌集の序が有名。→真名序(まなじょ)
かな‐じり【仮名尻】
いろは47文字の最後に書き加えた字。すなわち「京」の字。⇔仮名頭(かながしら)。
かな‐ぞうし【仮名草子】
江戸初期に行われた小説類の呼称。婦人・子供向けに、平易な仮名文で書かれた、啓蒙娯楽を主としたものが多い。「恨之介(うらみのすけ)」「一休咄(いっきゅうばなし)」など、室町時代の御伽草子の伝統を受...
かな‐タイプ【仮名タイプ】
仮名文を打つタイプライター。仮名文字と記号のキーをもつ。
かな‐づかい【仮名遣い】
1 個々の語を仮名で表記する場合の、同音の仮名の使い分けの決まり。使い分けの規準のちがいによって、歴史的仮名遣いと表音式仮名遣いとに分かれる。仮名は表音文字であるから、仮名の成立時にはそれぞれの...
かなづかいおくのやまじ【仮名遣奥山路】
江戸後期の語学書。3巻。石塚竜麿(いしづかたつまろ)著。寛政10年(1798)ごろ成立。万葉仮名の用法を整理し、上代ではエ・キ・ケ・コ・ソ・ト・ヌ・ヒ・ヘ・ミ・メ・ヨ・ロの13(古事記ではチ・モ...
かな‐でほん【仮名手本】
1 いろは歌を平仮名で書いた習字の手本。 2 いろは歌のこと。
「仮名手本忠臣蔵」の略。
かなでほんちゅうしんぐら【仮名手本忠臣蔵】
浄瑠璃。時代物。11段。竹田出雲・並木千柳(宗輔(そうすけ))・三好松洛(みよししょうらく)らの合作。寛延元年(1748)大坂竹本座初演。赤穂義士のあだ討ちに取材したもの。人形浄瑠璃・歌舞伎の代...