えんかく‐さよう【遠隔作用】
1 空間を隔てた二つの物体間に働き、途中の媒質に何ら変化を残すことなく瞬間的に伝わる作用。現在、物理学上の基本的な力は、遠隔作用でなく、すべて近接作用と考えられている。 2 ⇒他感作用
おいえ‐げい【御家芸】
1 その家に伝わる独特の芸。歌舞伎の市川家の「勧進帳」の類。 2 最も得意とする事柄。「柔道は日本の—」
おおかみ‐おとこ【狼男】
ヨーロッパ各地に伝わる人狼(じんろう)伝説。昼間は普通の男だが、夜間に狼に変身して人間や家畜などを襲う話。
おしら‐さま【おしら様】
東北地方に伝わる民間信仰の一。神体は約30センチの桑の一対の棒で、男女や馬の顔を彫ったり描いたりし、「おせんたく」とよぶ布を着せる。農神・蚕神として信仰される。おしらぼとけ。おしんめさま。
おに‐まい【鬼舞】
民俗芸能の一つで、鬼の面をつけてまう舞。大分県国東(くにさき)半島の修正鬼会(しゅしょうおにえ)で行われるもの、岩手県一帯に伝わる鬼剣舞(おにけんばい)など、種類は多い。
尾鰭(おひれ)が付(つ)・く
話が伝わる間に実際にないことが付け加わって大げさになる。「うわさに—・く」
おもろ
沖縄・奄美(あまみ)群島に伝わる古代歌謡。神事や宮廷の祝宴などに歌われた叙事詩。 [補説]「思い」と同語源の「うむい」の変化した語で、神に申し上げるの意というが、ほかにも諸説がある。
おもろそうし【おもろさうし】
沖縄・奄美(あまみ)群島に伝わる古代歌謡の集成書。22巻。首里王府編。1531〜1623年に成立。琉球の古語で書かれた歌謡1554編(実数は1248編)を収録。
おん‐そく【音速】
音波の速さ。空気中を伝わる速さは、セ氏零度で毎秒約331.5メートル、1度温度が上昇するごとに0.6メートルずつ増し、水中では毎秒約1500メートル。
かい‐しん【海震】
海上の船舶が感じる地震。地震波が縦波となって伝わるため、短周期の上下動が激しい。