ぎょ‐し【御史】
1 古代中国の官名。古くは君主に近侍する史官であったが、秦代以後には主として官吏の監察に当たった。 2 弾正(だんじょう)の唐名。
ぎん‐ぽ【吟歩】
[名](スル)詩歌をうたいながら、また、詩歌をつくりながら歩くこと。「明月に乗じ山野—し侍るに」〈去来抄・先師評〉
く・う【構ふ】
[動ハ四]鳥が巣を作る。→巣くう「つくの穴ごとに燕(つばくらめ)は巣を—・ひ侍る」〈竹取〉
くす‐どの【薬殿】
内裏の安福殿にあり、侍医や薬生(やくしょう)などが控えていた所。くすりどの。
くた‐くた
[副] 1 物がよく煮えている音。また、そのさま。ぐつぐつ。ぐたぐた。「—(と)煮える鍋」 2 疲れたり弱ったりして、力の抜けたさま。また、古くなって張りのなくなったさま。「法師は—と絶え入り...
くだし【下し】
1 「下し薬」の略。「—をかける」 2 くだすこと。申し渡すこと。「これ、まのあたりにて参らせよ、と侍りつる—の侍りつれば」〈宇津保・国譲下〉
くち‐あま【朽ち尼】
老いぼれた尼。「なにがしが母なる—の侍るを」〈源・夢浮橋〉
くち‐ずさみ【口遊み】
1 詩や歌などを、心に思い浮かぶまま軽く声に出すこと。 2 いつも愛唱される歌や言葉。「なかにも恋の歌は、いたく人の—にもし侍る」〈今鏡・六〉 3 うわさをすること。また、話の種。評判。「あはれ...
くち‐ずつ【口づつ】
ものの言い方がへたなこと。くちてずつ。「己は—に侍れば」〈今昔・二四・二二〉
くち‐てずつ【口てづつ】
「口ずつ」に同じ。「おのれは—にて、人の笑ひ給ふばかりの物語は、え知り侍らじ」〈宇治拾遺・一四・一一〉