焼(や)きを入(い)・れる
1 刀の刃を焼き、水で冷やして堅く鍛える。 2 ゆるんだ気持ちを引き締めさせる。また、制裁や拷問を加える。「後輩に—・れる」
やくも‐たつ【八雲立つ】
[枕]雲が盛んに立ちのぼる意から、「出雲(いづも)」にかかる。「—出雲建(たける)が佩(は)ける太刀」〈崇神紀・歌謡〉
やげんどおし‐よしみつ【薬研通吉光】
粟田口吉光の手になる短刀の名。細川政元に居城を攻められた畠山政長が、自害しようとこの短刀を腹に突き立てたが通らず、投げ捨てたところ、近くの薬研を突き通したといわれるところからの名称。
やしおおり‐の‐ひもがたな【八入折りの紐刀/八塩折りの紐刀】
何度も繰り返して鍛錬した鋭い紐刀。「—を作りて」〈記・中〉
やすらい‐まつり【安楽祭/夜須礼祭】
京都市北区紫野の今宮神社で、4月の第2日曜日(もと陰暦3月10日)に行われる花鎮めの祭。鉾持(ほこも)ち・小鬼・大鬼・花傘持ち・太刀持ちなどの一行が、「やすらい花や」の歌に合わせて踊りながら社参...
やすら・う【休らう/安らう】
[動ワ五(ハ四)] 1 休む。休息する。憩う。「ベンチに—・う恋人たち」 2 ためらう。躊躇(ちゅうちょ)する。「気色もなければ、しばし—・ひて帰りぬ」〈かげろふ・中〉 3 足をとめる。たたず...
やせまつ【痩松】
狂言。和泉(いずみ)流。山賊が長刀で女を脅して持っていた袋を奪うが、油断して女に長刀を奪われて、逆に身ぐるみはがれる。大蔵流「金藤左衛門(きんとうざえもん)」の類似曲。
やた【八咫】
《「やあた」の音変化。「あた」は尺度の単位名》大きいこと。また、長いこと。「—がらす」「御佩刀(みはかし)の—の剣(つるぎ)の」〈播磨風土記〉
やつめ‐さす
[枕]「出雲(いづも)」にかかる。語義・かかり方未詳。一説に、「やくもたつ」の音変化ともいう。→八雲(やくも)立つ「—出雲建(たける)が佩(は)ける太刀(たち)」〈記・中・歌謡〉
やま‐がた【山形/山型】
1 山のような形。やまなり。「荷物を—に積む」 2 鞍の前輪(まえわ)・後輪(しずわ)で、中央部の高くなったところ。 3 射場の的の後方に張った幕。的皮(まとがわ)。 4 歌舞伎などの立ち回りの...