たち‐ばら【立ち腹】
1 《「たちはら」とも》腹を立てやすいこと。怒りっぽいこと。また、そのような性質。「この聖人は極めて—にぞ有りける」〈今昔・一九・一〇〉 2 立ったままで切腹すること。「武家に生まれた不祥には、...
つめ‐ばら【詰(め)腹】
1 本意でない責任をとらされること。強制的に辞職させられること。「部下の不始末で—を切らされる」 2 強いられて、やむをえず切腹すること。「急ぎ—切らするか」〈浄・嫗山姥〉
と‐ふく【屠腹】
[名](スル)切腹。割腹(かっぷく)。
は・てる【果てる】
[動タ下一][文]は・つ[タ下二] 1 続いていた物事が終わりになる。最後の所まで行き着く。終わる。「いつ—・てるともない戦い」「人通りが—・てる」 2 死ぬ。「異国で—・てる」「切腹して—・て...
はやの‐かんぺい【早野勘平】
浄瑠璃「仮名手本忠臣蔵」に登場する人物。赤穂義士の萱野三平をモデルとする。お軽の夫で、誤って舅(しゅうと)を殺したと思い、切腹する。
はら‐きり【腹切り】
切腹(せっぷく)。割腹(かっぷく)。
はらきり‐がたな【腹切り刀】
切腹するときに用いる短刀。9寸5分(約30センチ)が定法(じょうほう)。
腹(はら)を切(き)・る
1 切腹する。 2 責任を取って辞職する。「失敗したら—・る覚悟だ」 3 おかしさに堪えきれず、腹のよじれるほど大笑いする。「離れ給ひしもとの上は、—・りて笑ひ給ふ」〈竹取〉
腹(はら)を召(め)・す
切腹することを敬っていう言葉。「かなはぬ所にて御腹めされん事」〈古活字本平治・中〉
ふく【腹】
[音]フク(呉)(漢) [訓]はら [学習漢字]6年 〈フク〉 1 はら。「腹腔(ふくこう)・腹痛・腹部/割腹・空腹・鼓腹・口腹・私腹・切腹・捧腹(ほうふく)・満腹」 2 母胎。母親。「異腹・...