せき‐ひ【石匕】
「石匙(いしさじ)」に同じ。
狭匙(せっかい)で腹(はら)を切(き)る
木製である狭匙で腹を切る。できないことをするたとえ。
そこ‐とり【底取り】
茶道で、炉や風炉などの灰をすくい取る灰匙(はいさじ)。柄は竹の皮を巻き、その上を紺糸で巻き上げてある。
たお‐たお
[副]しなやかなさま。たおやかなさま。たわたわ。「夕日の光をあびて—と羽ばたいてゆく五位のむれを」〈中勘助・銀の匙〉
ちょう‐こう【寵幸】
特別にかわいがられること。寵愛。「この小女王の—をほしいままにするのを」〈中勘助・銀の匙〉
ちょう‐ほん【張本】
《古くは「ちょうぼん」》 1 事の起こり。原因。特に、悪事のもととなること。また、その人。張本人。「弱い者いじめの—で」〈中勘助・銀の匙〉 2 あとでの出来事に備えて、前もって準備しておくこと。
ちら‐ばら
[形動][文][ナリ]あちこちに散らばっているさま。まばらであるさま。「雁の形の琴柱(ことじ)が—に立っているのも」〈中勘助・銀の匙〉
でこ‐でこ
[副] 1 大きく盛り上がっているさま。不細工にふくれ上がっているさま。「飯を—(と)盛る」 2 身なりなどをやたらに飾りたてるさま。ごてごて。「—(と)着飾る」 [形動]に同じ。「—な身...
とおり‐もの【通り者】
1 広く世間に名の知られている者。「岩橋という瓦屋のむすこで、いじめっ子の—であった」〈中勘助・銀の匙〉 2 世態・人情によく通じた人。また、遊里で遊びなれた人。粋人。通人。「おじは—である。—...
とし‐づよ【年強】
[名・形動] 1 数え年で年齢をいう場合、その年の前半の生まれであること。また、そのさまや、その人。⇔年弱(としよわ)。「だけどお正月生まれだから—なのよ」〈中勘助・銀の匙〉 2 年上であること...