ゆう‐かい【誘拐】
[名](スル)だまして、人を連れ去ること。かどわかし。「幼児を—する」「営利—」→略取誘拐罪
ゆう‐ぜん【悠然】
[ト・タル][文][形動タリ]物事に動ぜず、ゆったりと落ち着いているさま。悠々。「—と立ち去る」「—たる態度」
ゆくみず‐の【行く水の】
[枕]水の流れ去るさまから、「過ぐ」「とどめかぬ」にかかる。「—過ぎにし妹(いも)が形見とそ来(こ)し」〈万・一七九七〉 「玉藻なすなびきこい伏し—留(とど)めかねつと」〈万・四二一四〉
往(ゆ)く者(もの)は追(お)わず来(く)る者(もの)は拒(こば)まず
《「孟子」尽心下から》立ち去る者はあえて引きとめず、道を求めてくる者は、だれでも受け入れる。去る者は追わず、来(きた)る者は拒まず。
ゆ‐どおし【湯通し】
[名](スル) 1 織物を湯に浸して糊気(のりけ)を取って柔らかくし、あとで縮むことのないようにすること。 2 肉・魚・野菜などを、さっと湯にくぐらせて、灰汁(あく)・臭みや油気を取り去ること。
ゆまわ・る【斎はる】
[動ラ四]けがれを去るために飲食などを慎む。物忌みする。斎戒する。「持ち—・り仕へまつれる幣帛(みてぐら)を」〈祝詞・祈年祭〉
ゆり‐わ・ける【揺り分ける】
[動カ下一][文]ゆりわ・く[カ下二] 1 水中で物を揺り動かしながら不用なものを流し去る。「砂金を—・ける」 2 いるものと不用のものを選び分ける。「アズキを—・ける」
よう‐ぜん【杳然】
[ト・タル][文][形動タリ]はるかに遠いさま。また、深くかすかなさま。「今書いた真を今載せて—と去るを思わぬが世の常である」〈漱石・虞美人草〉
よ‐さり【夜さり】
《「さり」は来る、近づくの意を表す動詞「去る」の連用形から》 1 夜になるころ。夜。ようさり。「私などは—店を了(しま)いますると」〈鏡花・草迷宮〉 2 今夜。今晩。「大納言—斬らるべう候ふなれ...
よ‐しゅう【余執】
仏語。心に残って離れ去ることのない執着。前世から現世、また現世から来世にまで残っている執念。