くち‐の‐は【口の端】
1 言葉のはしばし。口先。くちは。「無理に言わせられた表面の—に過ぎないのだ」〈左千夫・春の潮〉 2 うわさ。評判。くちは。
くち‐りこう【口利口】
[名・形動ナリ]口先がうまいこと。また、そのさま。口じょうず。口巧者(くちごうしゃ)。「—に云ひ廻したとて」〈浄・合邦辻〉
くろ‐さい【黒犀】
サイ科の哺乳類。アフリカにすむ二角サイの一種。体長3.75メートル、体高1.5メートルに達する。体色は灰褐色ないし灰色で、名はシロサイに対してつけられたもの。口先がとがり、主にマメ科植物を食べる。
こう‐げき【口撃】
[名](スル)《「攻撃」のもじり》弁論で他者を批判・非難すること。口先で攻撃すること。「対立候補を口汚く—する」
こう‐げん【巧言】
巧みに言い回した言葉。口先だけでうまく言うこと。「—に惑わされる」→巧言令色
こう‐ざい【口才】
[名・形動]《古くは「こうさい」とも》弁舌の才能。転じて、口先のうまいこと、弁舌の巧みなこと。また、そのさま。「そなたのやうな—なわろは」〈当世下手談義・二〉
こう‐ぜつ【口舌】
1 口と舌。 2 口先だけの言葉。物言い。くぜつ。「人生の目的は—ではない実行にある」〈漱石・吾輩は猫である〉
こう‐たん【口端】
口先(くちさき)。口先の言葉。口の端(は)。
こうとう‐ぜん【口頭禅】
1 禅の本義を会得することもなく、口先だけで説く禅。 2 言うばかりで実行の伴わないこと。
こう‐ふく【口腹】
1 口と腹。転じて、のみくい。飲食。また、食欲。「—を満たす」「—の欲」 2 口先と腹の中。言うことと思っていること。