くどき‐ごと【口説き言】
愚痴をくどくどと言うこと。泣き言。「聖(ひじり)に向かひて、さまざまに—をしける」〈著聞集・二〇〉
くどき‐ぶし【口説き節】
1 俗曲の一。市井の情話などを長編の歌物語にしたもの。瞽女(ごぜ)などが歌って江戸後期に流行した。鈴木主水(もんど)・八百屋お七など。口説き。 2 ⇒口説き歌
くどき‐もよう【口説き模様】
浄瑠璃・歌舞伎などで、女が恋人に心情を訴えたり、相手の態度を恨んでいろいろと言いかけたりする所作。また、その節回し。口説き。
くど・く【口説く】
[動カ五(四)]《「くどくど」などの「くど」と同語源で、「口説く」は当て字か》 1 ㋐こちらの意向を相手に承知してもらおうとして、熱心に説いたり頼んだりする。説得する。「親を—・いて費用を出させ...
く‐にゅう【口入】
[名](スル) 1 口を挟むこと。干渉すること。また、その人。口出し。「法皇去年の冬より政に御—もなく」〈著聞集・三〉 2 間に立って世話をすること。また、その人。仲介。くちいれ。「跡は火に成る...
く‐ぶん【口分】
人数に応じて分け与えること。また、分け与えるもの。
くぶん‐でん【口分田】
1 大化の改新後、班田収授法により、人民に支給された田。6歳以上の良民の男子には二段(たん)、女子にはその3分の2、賤民のうち官戸・公奴婢(くぬひ)には良民と同額、家人・私奴婢には良民の3分の1...
く‐みつ【口密】
仏語。三密の一。口に真言を誦(じゅ)すること。
くやし・い【悔しい/口惜しい】
[形][文]くや・し[シク] 1 物事が思うとおりにならなかったり、はずかしめを受けたりして、あきらめがつかず、腹立たしい気持ちだ。残念でたまらない。「負けて—・い思いをする」「—・かったら見返...
くやし‐が・る【悔しがる】
[動ラ五(四)]悔しさを態度・表情に表す。「歯ぎしりして—・る」