なり‐くち【生り口】
果実のへたの部分。果実が枝についている部分。
なる‐くち【成る口】
1 酒が飲める人。いける口。「—と云うでもないのに、立続けの五六杯が劇(ひど)く利いて」〈柳浪・河内屋〉 2 口説いたらものになりそうな人。「こいつ—ぢゃと思うて」〈伎・韓人漢文〉
にが‐ぐち【苦口】
《「にがくち」とも》にがにがしい物の言い方。にくまれぐち。毒舌。「心に思はぬ—言ひしが」〈浮・禁短気・三〉
にくてい‐ぐち【憎体口】
憎らしいものの言い方。にくまれぐち。「何がなあたる—」〈浄・朝顔話〉
にくて‐ぐち【憎体口】
「にくていぐち」の音変化。「平日(いつも)に似気(にげ)なき—を利いた」〈魯庵・社会百面相〉
にくまれ‐ぐち【憎まれ口】
人に憎まれるようなことを言うこと。また、その言葉。「—をたたく」
にげ‐ぐち【逃(げ)口】
《「にげくち」とも》 1 外へ逃げるための出口。 2 言いのがれ。逃げ口上。「いいえ、そんな—は聞ません」〈逍遥・当世書生気質〉
にごり‐ぐち【艙口】
船の貨物を船倉から揚げ卸しするために、上甲板に設けた四角い穴。そうこう。
にじ‐ぐち【二字口】
相撲で、東西の力士の土俵への上がり口。徳俵と平行に土俵外に俵が埋めてあり、二の字の形になっていることからいう。
にじり‐ぐち【躙り口】
草庵茶室における客の出入り口。ふつう、高さ2尺2寸(約66センチ)、幅2尺1寸(約63センチ)くらい。にじるようにして入るのでこの名がある。にじりあがり。くぐり。→貴人口(きにんぐち)1