うき‐がし【浮(き)貸し】
[名](スル) 1 金融機関の役職員が自己または第三者の利益を図るために、その地位を利用して職務上保管している金銭を不正に貸し出す行為。 2 古い商習慣で、呉服・薬などの行商人に商品を貸しておき...
えちご‐や【越後屋】
江戸日本橋駿河町にあった三井家経営の呉服店。延宝元年(1673)三井高利が江戸本町に開店したのに始まり、現金掛け値なしの商法により発展。現在の三越の前身。
えど‐まちぶぎょう【江戸町奉行】
江戸幕府の職名。老中の支配下にあって、江戸の武家地・社寺地を除く地域と町人に関する行政・裁判・警察などを担当した。数寄屋橋に南町奉行、呉服橋に北町奉行があり、一月交代で職務に就いた。寺社奉行・勘...
えびす‐ぎれ【恵比須切れ】
恵比須講の日の誓文払いに、呉服屋が見切り売りする小ぎれ。→誓文払(せいもんばら)い
かいまわり‐ひん【買(い)回り品】
消費者が価格・品質・色・デザインなどを比較検討したうえで購入する商品。婦人服・呉服・靴など。→最寄り品
現金(げんきん)掛(か)け値(ね)なし
1 掛け売りをしないで、正札どおりに現金取引で商品を売ること。元禄(1688〜1704)ごろ、江戸の呉服店三井越後屋が始めたという商法。 2 うそいつわりのないこと。正真正銘。
こうとするがちょうみついみせりゃくず【江都駿河町三井見世略図】
葛飾北斎による風景版画のシリーズ「富嶽三十六景」の作品の一。江都は江戸の異称。手前に日本橋駿河町の呉服屋越後屋(のちの三越)が描かれ、中央奥に雪をかぶった富士山が見える。
ご【呉】
[常用漢字] [音]ゴ(呉)(漢) [訓]くれ くれる 1 古代中国の国名。今の江蘇省・浙江(せっこう)省一帯。「呉越・呉音」 2 中国のこと。「呉服」 [名のり]くに
ごひんえどまわし‐れい【五品江戸廻令】
万延元年(1860)江戸幕府が出した流通統制令。開港後の江戸の諸物価高騰に対処するため、主要輸出品の雑穀・水油・蝋(ろう)・呉服・生糸の5品を産地から横浜に直送することを禁じ、一度江戸の問屋へ回...
ごふく‐ざし【呉服差(し)】
⇒呉服尺