こきゅう‐こん【呼吸根】
植物の根で、空中に出て呼吸をしているもの。酸素の乏しい泥中や水中に生育する植物にみられ、通気組織などの構造をもつ。ミズキンバイやマングローブなどに発達する。
こきゅう‐こんなん【呼吸困難】
呼吸運動や肺におけるガス交換に障害を起こし、息が苦しくなる症状。
こきゅう‐さ【呼吸鎖】
細胞呼吸に関係するチトクロムなどの酵素が鎖状に並んでいるもの。ミトコンドリアの内膜などに存在し、解糖系やクレブス回路などで生じた水素電子がここで次々に受け渡され、最終的に酸素に伝えられて水となる...
こきゅう‐さいきかんし【呼吸細気管支】
気管支の終末部。肺胞の手前の部分。終末細気管支から分岐、肺胞に通じる肺胞管に移行する。気管支壁に肺胞がまばらに存在し、ガス交換に関与する。
こきゅう‐しきそ【呼吸色素】
生体内に含まれ、呼吸に際し分子状の酸素と結合して、組織の細胞に酸素を運搬する色素。脊椎動物の赤血球中のヘモグロビン、甲殻類や軟体動物に含まれるヘモシアニンなど。
こきゅう‐しょう【呼吸商】
呼吸の際に消費した酸素の量と、排出した二酸化炭素の量との比。糖質で1.0、たんぱく質で0.8、脂質で0.7。呼吸率。RQ。
こきゅう‐じゅ【呼吸樹】
ナマコ類の呼吸器官。樹枝状の管で、直腸につながり、肛門(こうもん)から出入りする海水でガス交換を行う。水肺(すいはい)。
こきゅうせい‐アシドーシス【呼吸性アシドーシス】
肺疾患などで呼吸機能が低下し、肺から二酸化炭素を十分に排出できなくなり、動脈血中の炭酸ガス濃度が上昇してpHが低下した状態。→アシドーシス →代謝性アシドーシス
こきゅう‐ちゅうすう【呼吸中枢】
呼吸運動を支配する神経中枢。哺乳類では延髄にあり、脳からの命令や血液中の二酸化炭素濃度の影響を受けて活動し、呼吸筋に運動の命令を送る。
こきゅう‐ねつ【呼吸熱】
呼吸によって生じた熱。動物の体温上昇、維持などの作用をする。