こころ‐がわり【心変(わ)り】
[名](スル) 1 心が他に移ること。変心。「男の—したのを責める」 2 心が正常の状態でなくなること。乱心。「心ひとつに覚(おぼ)し嘆くに、いとど御—もまさりゆく」〈源・葵〉 [補説]書名別項...
こちょう【胡蝶/蝴蝶】
源氏物語第24帖の巻の名。貴公子たちが求愛する玉鬘(たまかずら)に養父源氏までが懸想するさまを描く。 「胡蝶楽」の略。 謡曲。三番目物。観世・宝生・金剛流。旅僧が梅を見ていると、胡蝶の精が...
理(ことわり)過(す)・ぐ
あたりまえの道理や程度を越える。常識を越える。「なべて世の憂きはならひと思ひこし—・ぎて身を嘆くかな」〈新拾遺・雑中〉
さ【嗟】
[音]サ(慣) [訓]ああ 1 舌打ちの音。「咄嗟(とっさ)」 2 嘆く。「嗟嘆/怨嗟(えんさ)」 [難読]嗟乎(ああ)
死児(しじ)の齢(よわい)を数(かぞ)える
死んでしまった子が生きていたらと、その年を数えて嘆く。取り返しのつかないことを悔やむたとえ。死んだ子の年を数える。
しちほ‐の‐さい【七歩の才】
《魏の曹植が、兄の曹丕(そうひ)の命令で兄が七歩あるく間に兄弟の不仲を嘆く詩を作ったという「世説新語」文学の故事から》詩を作る才能が非常にすぐれていること。また、作詩が早いこと。
しゅう‐ぎん【愁吟】
悩み嘆くこと。呻吟(しんぎん)。「氏人(うぢひと)の—を慰(ゐ)せしめんとす」〈太平記・一五〉
しゅん‐えん【春怨】
若い女性が春の気配に感じてもの思いにふけること。また、恋に嘆くこと。
しょく‐しょく【喞喞】
[ト・タル][文][形動タリ]虫のしきりに鳴くさま。また、悲しみ嘆くさま。「—たる寒虫は夜霜に苦んで戸上に鳴く」〈菊亭香水・世路日記〉
しょ‐り【黍離】
《「詩経」王風の詩「黍離」が、荒れ果てた古都をうたったとされるところから》滅亡した国の都のあとにキビが生い茂って荒れはてた光景。世の栄枯盛衰を嘆く語。「—の嘆き」