かしがまし・い【囂しい】
[形][文]かしがま・し[シク]《中世までは「かしかまし」》 1 人声や物音がうるさく感じられる。やかましい。騒々しい。「雨蛙の啼くのが前よりも繁く、—・く聞える」〈谷崎・蓼喰ふ虫〉 2 口うる...
かしまし・い【囂しい/姦しい/喧しい】
[形][文]かしま・し[シク]大いに耳障りである。やかましい。かしがましい。「女三人寄れば—・い」 [派生]かしましさ[名]
かま【囂】
《形容詞「かまし」の語幹か》やかましいこと。うるさいこと。感動詞「あな」とともに用いられる。「あな—。幼き人な腹立てそ」〈源・浮舟〉
かま・し【囂し】
[形ク]やかましい。かまびすしい。 [補説]ク活用の確実な例は見いだしがたいが、連語「あなかま」の「かま」がこれの語幹とみられるところから、ク活用であったと推定される。なお、「耳かましきまでの御...
かま‐びす・し【喧し/囂し】
[形ク]「かまびすしい」に同じ。「永き日のしげきの枝に—・く鳴くひよ鳥にねぶたげもなく」〈為忠集〉 [形シク]「かまびすしい」の文語形。
かま‐びすし・い【喧しい/囂しい】
[形][文]かまびす・し[シク]《古くク活用であったものが、中世初期ごろからシク活用として用いられたもの》やかましい。かしましい。「—・い蝉(せみ)の鳴き声」「世間の声があれこれと—・い」「波の...
ごう【囂】
[音]ゴウ(ガウ)(呉)(漢) [訓]かまびすしい 人の声が騒がしい。やかましい。「喧喧囂囂(けんけんごうごう)」
ごう‐ごう【囂囂】
[ト・タル][文][形動タリ]《「囂」は、やかましい、の意》口々にうるさく言いたてるさま。「—たる非難の声が上がる」「喧喧(けんけん)—」
ごう‐ぜん【囂然】
[ト・タル][文][形動タリ]人の声などがやかましいさま。「人々の雑談する声—たる中を」〈荷風・ふらんす物語〉