くに‐びき【国引き】
《「くにひき」とも》国土を引き寄せること。「出雲国風土記」にみられる伝説による。八束水臣津野命(やつかみずおみつののみこと)が「国来(くにこ)、国来」と言いながら、新羅(しらぎ)に綱をかけて出雲...
くに‐びと【国人】
1 国民。人民。くにたみ。 2 その地方の人。土着の人。「—の心の常として、今は、とて見えざなるを、心あるものは恥ぢずぞなむ来ける」〈土佐〉
くに‐ぶぎょう【国奉行】
鎌倉幕府の職名。鎌倉にいて諸国を分掌、一般庶民の雑訴・犯罪を処理した。雑人(ぞうにん)奉行。雑務奉行。
くに‐ぶみ【国文】
平安時代、国司から献上品に添えて朝廷に奉った文書。
くに‐ぶり【国風/国振り】
1 その国や地方の風俗・習慣。御国振(おくにぶ)り。くにがら。 2 各地方の風俗歌(ふぞくうた)。民謡や俗謡。 3 (漢詩に対し)和歌。こくふう。
くにぶり‐の‐うた【国風歌/風俗歌】
「ふぞくうた(風俗歌)」に同じ。
くにぶり‐の‐まい【国風舞/風俗舞】
「ふぞくまい(風俗舞)」に同じ。
くに‐へ【国方/国辺】
《「くにべ」とも》国の辺り。故郷の方。国。地方。「海原(うなはら)に霞たなびき鶴(たづ)が音の悲しき夕は—し思ほゆ」〈万・四三九九〉
くに‐まぎ【国覓ぎ】
住むのに適したよい土地を探し求めること。「山川を岩根さくみて踏み通り—しつつ」〈万・四四六五〉
くに‐ます【国鱒】
サケ目サケ科に属する淡水魚。田沢湖の固有種で、昭和10年(1935)には約9万匹の漁獲量があった。昭和15年(1940)に電源開発や農業利用のため、付近を流れる玉川から強酸性の水が引き込まれたこ...