かみがた‐まい【上方舞】
京坂に起こり、発達した舞踊のこと。能の舞を源とし、静かで跳躍が少なく、地歌を伴奏とするものが多い。→京舞 →地歌舞
かみ‐どいや【上問屋】
近世、大坂で、上方地方を取引の相手とした問屋。→下問屋(しもどいや)「北浜の備前屋といふ—に季を重ね」〈浮・五人女・二〉
かみや‐じへえ【紙屋治兵衛】
浄瑠璃「心中天(てん)の網島」の主人公。大坂天満の紙屋の主人で、遊女小春と恋に落ち、貞節な妻おさんの心尽くしもむなしく、小春と心中する。紙治(かみじ)。
かめがやつ‐ざか【亀ヶ谷坂】
神奈川県鎌倉市北部にある峠坂。扇ヶ谷(おうぎがやつ)と山ノ内を結ぶ。鎌倉七口の一。
かめや‐ずきん【亀屋頭巾】
頭からかぶり、目の部分だけ開けた黒縮緬(くろちりめん)の頭巾。江戸中期、大坂の人形遣いが用いた。竹田頭巾。→黒子
からくり‐しばい【絡繰り芝居】
絡繰り人形の芝居。元禄期(1688〜1704)を中心に、寛文から寛延に至る90年間に盛行。大坂道頓堀の竹田近江掾(たけだおうみのじょう)の芝居が有名。竹田芝居。
かりがね‐ごにんおとこ【雁金五人男】
元禄(1688〜1704)のころ、大坂を荒らした雁金文七(ぶんしち)を頭とする五人の無頼漢。また、これを劇化した浄瑠璃・歌舞伎の作品の総称。
かるかやどうしんつくしのいえづと【苅萱桑門筑紫𨏍】
浄瑠璃。時代物。五段。並木宗輔・並木丈輔作。享保20年(1735)大坂豊竹座初演。苅萱道心の説話による。
カルメンこきょうにかえる【カルメン故郷に帰る】
木下恵介監督・脚本による映画の題名。昭和26年(1951)公開。東京のストリッパーが田舎に里帰りしたことで起こる騒動をコミカルに描く。日本映画初のカラー作品。出演、高峰秀子、小林トシ子、坂本武ほ...
かわざらえ‐みょうがきん【川浚え冥加金】
江戸時代、大坂の諸河川の川浚えを行う経費として、大坂三郷に課した税金。