さや【明/清】
[副] 1 (多く「に」を伴って用いられる)はっきりとしたさま。「足柄のみ坂に立して袖ふらば家(いは)なる妹は—に見もかも」〈万・四四二三〉 2 清らかにすがすがしいさま。「菅畳いや—敷きて」〈...
さよ‐の‐なかやま【小夜の中山/佐夜の中山】
静岡県掛川市の日坂(にっさか)から島田市菊川までの坂道。旧東海道の難所。夜泣き石伝説で知られる。さやのなかやま。[歌枕]「岩がねのとこに嵐をかたしきてひとりや寝なむ—」〈新古今・羇旅〉
さるがく‐よざ【猿楽四座】
中世から近世にかけて、大和猿楽の四座のこと。結崎(ゆうざき)・外山(とび)・坂戸(さかど)・円満井(えんまんい)の四座で、のちに、それぞれ観世・宝生・金剛・金春(こんぱる)と改称。大和四座(しざ)。
さんかつ‐はんしち【三勝半七】
浄瑠璃・歌舞伎などの一系統で、元禄8年(1695)美濃屋三勝と赤根屋半七とが大坂の千日前で心中した事件を題材としたもの。特に、浄瑠璃「艶容女舞衣(はですがたおんなまいぎぬ)」が有名。
さん‐かん【三関】
古代、都の防備のために設けられた三つの関所。平城京の時は、伊勢の鈴鹿(すずか)、美濃の不破(ふわ)、越前の愛発(あらち)。平安京に都が移ると、愛発の関が除かれ、近江(おうみ)の逢坂(おうさか)...
さんが‐の‐つ【三箇の都】
江戸時代、京都・江戸・大坂をさしていった語。三都。
さんき‐あきない【三期商い】
江戸時代、大坂堂島で行われた帳合米の取引。1年を3期に分けて、清算期は各期の末日と定めた。
さんじっこく‐ぶね【三十石船】
米30石相当の積載能力を有する和船。特に江戸時代、淀川を通って伏見・大坂間を往来した客船をいう。三十石。
さんじゅうさん‐しょ【三十三所】
観世音を安置した33か所の霊場。坂東三十三所・秩父(ちちぶ)三十三所などあるが、西国(さいこく)三十三所が最も有名。数は観世音の化身33体に基づく。三十三番。
さんじゅうろっ‐かせん【三十六歌仙】
藤原公任(ふじわらのきんとう)の「三十六人撰」に基づく36人のすぐれた歌人。柿本人麻呂・大伴家持・山部赤人・猿丸大夫・紀貫之・壬生忠岑(みぶのただみね)・在原業平・素性(そせい)法師・坂上是則(...