ぼう‐ほん【坊本】
民間の書店から刊行する本。
ぼう‐もり【坊守】
1 寺院の番人。 2 小寺の身分の低い僧。 3 浄土真宗の僧の妻。近年の制度では、女性住職の夫や、配偶者でない親族が務めることもある。
ぼう‐もん【坊門】
1 まちの門。 2 平安京の区画で、二条大路以南の各坊を東西に貫通する3本の小路のうち中央のもの。 3 囲碁で、本因坊の門下。
ぼう‐や【坊や】
《「や」は接尾語》 1 幼い男の子を親しんでいう語。江戸時代は男女両方に用いた。 2 世なれていない若い男を親しんで、または軽んじていう語。「いつまでたっても—で困る」
ぼう‐れい【坊令】
律令制で、京の四坊ごとに置かれた責任者。住民の有力者が充てられ、治安の維持などに当たった。
ぼっ‐ちゃん【坊ちゃん】
1 他人の男の子を敬っていう語。「—はお元気ですか」 2 大事に育てられて、世事にうとい男性。「苦労知らずの—」→御(お)坊ちゃん [補説]書名別項。→坊っちゃん
ぼっちゃん【坊っちゃん】
夏目漱石の小説。明治39年(1906)発表。東京から四国の松山に赴任した中学教師「坊っちゃん」の、痛快な正義感あふれる行動を軽妙に描く。
ぼっちゃん‐がり【坊ちゃん刈(り)】
男児の髪形で、前髪を切りそろえ、側頭部と後頭部を短く刈ったもの。
ぼっちゃん‐そだち【坊ちゃん育ち】
大事に育てられて、世事にうといこと。また、そのような男性。
ぼん【坊】
《「ぼう」の音変化》 1 僧侶。「—さん」 2 (主に西日本で)男の子を丁寧に、また親しみを込めて呼ぶ語。江戸中期までは男児・女児どちらにも用いた。ぼうや。ぼっちゃん。