ようさ‐つ‐かた【夜さつ方】
《「ようさりつかた」の音変化した「ようさっつかた」の促音の無表記》夕方。「けふの—、京へのぼるついでに」〈土佐〉
よう‐さり【夜さり】
《「よさり」の音変化》夜。また、夕方。よさり。「けふなむとて、—見えたり」〈かげろふ・中〉
ようさり‐かた【夜さり方】
夜分。また、夕方。よさり。よさりつかた。「さて—、こと蔵人して聞こえ給ふ」〈宇津保・国譲下〉
ようさり‐つ‐かた【夜さりつ方】
「よさりつかた」の音変化。「—、二条院へ渡り給はむとて」〈源・若菜下〉
よ‐さ【夜さ】
よる。よさり。「—のとまりはどこが留りぞ」〈虎寛狂・靫猿〉
よ‐さり【夜さり】
《「さり」は来る、近づくの意を表す動詞「去る」の連用形から》 1 夜になるころ。夜。ようさり。「私などは—店を了(しま)いますると」〈鏡花・草迷宮〉 2 今夜。今晩。「大納言—斬らるべう候ふなれ...
よさり‐つ‐かた【夜さりつ方】
《「つ」は「の」の意の格助詞》夜になる時分。夕方。ようさりつかた。「—、二条院へ渡り給はむとて」〈源・若菜下〉