こわもて【強面/怖面】
[名・形動]《「こわおもて」の音変化》こわい顔つきで他人をおびやかすこと。相手に対して強い態度に出ること。「—に意見をする」「彼の—なるをいと稚(おさな)しと軽しめたるように」〈紅葉・金色夜叉〉
こんごう‐やしゃ【金剛夜叉】
「金剛夜叉明王」の略。 「金剛夜叉法」の略。
こんごうやしゃ‐ほう【金剛夜叉法】
密教で、金剛夜叉明王を本尊とし、主として降伏(ごうぶく)を祈る修法。
こんごうやしゃ‐みょうおう【金剛夜叉明王】
《(梵)Vajra-yakṣaの訳》五大明王の一。北方を守護し、悪魔を降伏(ごうぶく)する。三面六臂(ろっぴ)で、中心の面は五眼。火炎を負い、怒りの相を表す。杵(しょ)・箭(せん)・剣・弓などを...
ごう‐こつ【傲骨】
《唐の李白は腰にかたくつよい骨があるので身を屈することができないと世人が評したという「鼠璞」傲骨の故事から》誇りを高くもって、人に屈しないこと。「天に畏れず、人に憚(はばか)らざる不敵の—」〈紅...
ご‐だいみょうおう【五大明王】
密教の明王のうち、不動・降三世(ごうざんぜ)・軍荼利(ぐんだり)・大威徳・金剛夜叉(こんごうやしゃ)の五明王。五力(ごりき)明王。五大尊。
さ【叉】
[人名用漢字] [音]サ(漢) シャ(呉) [訓]また 1 ふたまた。またになったもの。「音叉・交叉・三叉」 2 両手を組む。「叉手」 [難読]叉焼(チャーシュー)・夜叉(やしゃ)
さい‐つ‐とし【先つ年】
《「さきつとし」の音変化》先年。前年。「—宮は田鶴見(たずみ)の邸内に彼を見しより」〈紅葉・金色夜叉〉
さし‐こ・める【鎖し籠める】
[動マ下一][文]さしこ・む[マ下二]中に入れて堅く閉じる。「未だ宵ながら松立てる門は一様に—・めて」〈紅葉・金色夜叉〉
さばれ
《「さはれ」とも》 [接]しかし。だが。「吾は其悔の為にはかの憤を忘るべきか、—吾恋の旧(むかし)に復りて再び完かるを得るにあらず」〈紅葉・金色夜叉〉 [感] 1 まあ、とにかく。「—あけ給...