めし‐ぶね【召し船】
貴人の乗る船。「御大将の—の船頭は汝たるべし」〈浄・盛衰記〉
め‐て【馬手/右手】
1 馬上で手綱を取る方の手。右の手。⇔弓手(ゆんで)。 2 右の方。右。⇔弓手。「左には倶摩羅(くまら)将軍、—には阿吒薄(あたはく)元卒大将」〈露伴・新浦島〉 3 「馬手差(めてざし)」の略。
もて‐かく・す【もて隠す】
[動サ四] 1 うまく隠す。人に見られないようにする。「あはれなる御ありさまを、ただこの大将殿の御心に—・されて」〈源・花散里〉 2 そのままにしておく。「飲食は少し—・して調へそなふべきなり」...
物(もの)参(まい)・る
1 食事を差し上げる。「女房八人—・る」〈栄花・初花〉 2 《「まいる」は「食う」の尊敬語》食事を召し上がる。「大将のおとどまかで、—・りなどするほどに」〈宇津保・内侍督〉
やどり‐ぎ【宿木/寄生木】
1 他の木に寄生する草木。 2 ビャクダン科の常緑小低木。エノキ・桜など落葉樹の樹上に寄生し、高さ約50センチ。茎は緑色で、二また状によく分枝し、球状になる。葉は細長くて先が丸く、対生。雌雄...
やみ‐やみ【闇闇】
[副] 1 何もできないさま。みすみす。むざむざ。「是で—死んで了うのは、余り無念とは思うけど」〈紅葉・金色夜叉〉 2 正気や分別を失ってわからなくなるさま。わけもわからず。「—となりて大将軍と...
勇将(ゆうしょう)の下(もと)に弱卒(じゃくそつ)無(な)し
大将が強ければ、それに従う部下に弱い者はいない。上に立つ者がすぐれていると、その部下もすぐれていることのたとえ。
ゆみ‐がしら【弓頭】
弓足軽を統率する役。弓大将。弓奉行。
ゆめ‐の‐うきはし【夢の浮橋】
夢の中のあやうい通い路。また、はかないものの意。「春の夜の—とだえして峰にわかるる横雲の空」〈新古今・春上〉 源氏物語第54巻(最終巻)の巻名。薫大将、28歳。出家した浮舟の行方を薫が確かめ...
よ‐りき【与力】
1 (「寄騎」とも書く)室町時代、大名や有力武将に従う下級武士。戦国大名には、侍大将・足軽大将など上級家臣を寄親(よりおや)とし、その指揮下に属した騎馬の武士。 2 江戸時代、諸奉行・大番頭(が...