とう‐りゅう【当流】
1 この流派。この流儀。 2 今はやっている流儀。当世風。「—の大尽と見えて友だち多くつれだち」〈咄・露がはなし・四〉
にわか‐ぶげん【俄分限】
急に大金持ちになること。また、その人。俄長者。俄大尽。にわかぶんげん。
はちじゅう‐まっしゃ【八十末社】
伊勢内宮に属する80の末社。 《の意から、大神(だいじん)を大尽に掛けて》大尽の取り巻き。また、多くの眷属(けんぞく)。「大酒、食悦(しょくえつ)、おかげをかうぶる—」〈浄・淀鯉〉
ひとつ‐がい【一つ買い】
1 一つだけ買うこと。よいものを一つ選んで買うこと。 2 遊女を1回だけ買うこと。「殿だ大尽だともいはれて…—をもした者でおんぢゃり申したさ」〈浄・加増曽我〉
ひゃくにじゅう‐まっしゃ【百二十末社】
伊勢神宮の内宮80、外宮(げくう)40の末社の総称。 《遊里で遊客を「大尽」というところから「大神」にかけ、それを取り巻くものの意で》多くの太鼓持ち。「弓矢八幡—どもを集めて」〈浮・一代男・四〉
まっ‐しゃ【末社】
1 本社に付属し、その支配を受ける小神社。摂社に次ぐ格式を有し、本社の祭神や由緒に深い関係をもつ。えだみや。 2 《客をいう大尽(だいじん)を大神にかけて本社にたとえ、それを取り巻くものの意》遊...
み‐たお・す【見倒す】
[動サ四] 1 さげすんで見る。見さげる。「かうした仕掛けでなければ大尽が—・されぬ」〈咄・御前男・三〉 2 思いきり安く値をつける。「その仕舞物を—・して」〈伎・覗機関〉