お‐かず【御数/御菜】
《数々取り合わせる意から。もと女房詞》副食物。お菜(さい)。
お‐かちん
《女房詞から》餅(もち)。かちん。「—をごちそうになって」〈宇野浩二・苦の世界〉
お‐から【御殻/雪花菜】
《女房詞から。豆腐を作るときの豆乳をしぼったあとの「から(殻)」の意》大豆(だいず)のしぼりかす。食用、また飼料にする。豆腐殻。きらず。うのはな。
お‐ぐし【御髪】
《女性語。古くは、貴人の髪をいう女房詞》頭髪の敬称。みぐし。
お‐こわ【御強】
1 《「こわめし」をいう女房詞から》赤飯(せきはん)。現在では、もち米に小豆(あずき)以外の豆や栗(くり)、山菜などを入れて炊いたものもいう。 2 人をだますこと。特に、「つつもたせ」にいうこと...
お‐さすり【御摩り】
1 なでさすることを、その相手を敬っていう語。また、丁寧にいう語。 2 「摩(さす)り2」に同じ。「女房のお政は、—からずるずるの後配(のちぞい)」〈二葉亭・浮雲〉
おし‐おろ・す【押(し)下ろす】
[動サ五(四)] 1 「下ろす」を強めていう語。力を入れて、また、勢いよくおろす。「縹色絹(はないろぎぬ)を膝から—・して」〈紅葉・二人女房〉 2 地位などを、むりやりにさげる。「御心ならず—・...
おし‐こ・る【押し凝る】
[動ラ四]集まってひとかたまりとなる。一団となる。「女房三十人ばかり—・りて」〈源・葵〉
お‐した【御下】
1 天皇が食べた食事の残り。おさがり。おろし。 2 昔、宮中に仕えた女房のうち、格式の最も下の者。下﨟(げろう)。 3 下男・下女のこと。
お‐じや
《女房詞から》味噌汁などで煮たかゆ。雑炊。「じや」は煮える音とも、「じやじや」と時間をかけて煮るからともいう。《季 冬》