おんな‐ぎ【女気】
女が自然に備えているとされる気質。しとやかで優しい気持ち。女心。⇔男気(おとこぎ)。「流石(さすが)に—の悲しき事胸に迫りて」〈一葉・われから〉
おんな‐ぎだ【女義太】
「女義太夫」の略。
おんな‐ぎだゆう【女義太夫】
寄席演芸の一つで、若い女性が義太夫節の触りを弾き語りするもの。また、その芸人。江戸末期から大正時代にかけて流行した。→娘義太夫 →どうする連
おんな‐ぎみ【女君】
1 貴族の息女の敬称。姫君。めぎみ。⇔男君(おとこぎみ)。「—たち御琴どもかき合はせ」〈宇津保・祭の使〉 2 貴族の妻の敬称。「—、例の、はひ隠れてとみにも出で給はぬを」〈源・若紫〉
おんな‐ぎらい【女嫌い】
男が、女を好まないこと。また、そういう男。
おんな‐ぎれ【女切れ】
(多く、打消しの語を伴う)わずかな女のけはい。女気。⇔男切れ。「—の無い所帯と云う奴は不都合なものだ」〈紅葉・多情多恨〉
おんな‐くさ・い【女臭い】
[形][文]をんなくさ・し[ク] 1 女性特有のにおいがする。また、女の気配がする。「—・い部屋」 2 態度・言動・考え方などがいかにも女のようである。「作品には—・い表現があふれている」
おんな‐ぐせ【女癖】
男がすぐ、女性関係を持つこと。多く「女ぐせが悪い」の形で用いる。
おんな‐ぐるい【女狂い】
[名](スル)男が、女との情事におぼれること。また、そういう男。
おんな‐ぐるま【女車】
宮中の女房などが乗る牛車(ぎっしゃ)。男性用より少し小さく、簾(すだれ)の下から下簾を出して垂らす。「よろしき—の、いたう乗りこぼれたるより」〈源・葵〉