おお・す【生す】
[動サ四] 1 草木などを育てる。「誰が秋にあひて荒れたる宿ならむ我だに庭の草は—・さじ」〈平中・三六〉 2 つめ・髪などを、伸ばす。生やす。「御髪ながく—・して」〈夜の寝覚・五〉 3 子供を養...
おおとの‐ごもり【大殿籠もり】
お休みになること。御寝(ぎょしん)。「なぞの—ぞ。物いひ知らずなありそ」〈落窪・一〉
おおとの‐ごも・る【大殿籠もる】
[動ラ四]「寝る」の尊敬語。貴人が寝所にお入りになる。また単に、お休みになる。「(帝ガ)まだ—・らせ給はざりけると」〈源・桐壺〉
おお‐にわ【大庭】
1 宮中の紫宸殿(ししんでん)の前面の庭。おおば。 2 寝殿造りで、寝殿の前の広い庭。 3 広い場所で上演される晴れの能。
おお‐のか
[形動ナリ] 1 度が過ぎて大きいさま。大がかりなさま。大規模。「草のうち返りたる。さる—なるものは、所せくやあらんと思ひしに」〈枕・九七〉 2 音色などが豊かでゆったりしているさま。「—なるも...
おお‐みぎり【大砌】
寝殿の軒下の、雨垂れを受ける石畳。「—の石を伝ひて」〈徒然・六六〉
おおやけ・し【公し】
[形シク]表だって、格式ばっている。作法どおりである。「さすがに、—・しき御まじらひにて」〈夜の寝覚・五〉
おお‐ゆか【大床】
1 神社の簀子縁(すのこえん)。→浜床(はまゆか) 2 寝殿造り・武家造りの、簀子縁の内側の床。広庇(ひろびさし)。
おき【起き】
起きること。「けさの—にぞ袖ぬらしつる」〈千五百番歌合・一七〉 [補説]現代では通例、複合語の要素として用いられる。「朝起き」「寝起き」「起き伏し」「四時起き」
おき‐あが・る【起(き)上(が)る】
[動ラ五(四)]横になっていたものがからだを起こす。また、立ち上がる。「寝床から—・る」「—・って伸びをする」