お‐まら・す
[動サ下二]《「おまいらす」の音変化》 1 与える、の意の謙譲語。差し上げる。「布施半分もそなたへ—・せうぞ」〈虎清狂・泣尼〉 2 (補助動詞)…してあげる、の意の謙譲語。「なるならばかなへて—...
おもい‐すま・す【思ひ澄ます】
[動サ四] 1 心を静める。心を落ち着けて考える。「宮の中将、谷にむかひたる高欄に押しかかりて、—・したるに」〈狭衣・二〉 2 俗念を去って仏道に専念する。「世を—・したる尼君たちの」〈源・賢木〉
おや・す【生やす】
[動サ四] 1 生えさせる。はやす。「若き時尼になりて、後悔して男をして髪を—・し」〈伽・富士の人穴草子〉 2 陰茎を勃起(ぼっき)させる。「馬めがかの物を—・して」〈咄・きのふはけふ・上〉
お‐りょう【御寮】
《「御寮人(おりょうにん)」の略》 1 尼。比丘尼(びくに)。特に比丘尼の長。お庵(あん)。「比丘尼の師たるものを—といひて」〈風俗文選・師説〉 2 江戸時代、勧進比丘尼の元締め。比丘尼を抱え、...
おりょう‐にん【御寮人】
《寮に住んでいる人の意から》尼僧の敬称。
おん【唵】
《(梵)oṃの音写》インドの宗教や哲学で、神聖で神秘的な意味をもつとされる語。仏教でも、真言や陀羅尼(だらに)の冠頭に置かれることが多い。帰命(きみょう)・供養あるいは仏の三身を表すとするなど、...
おんな‐でら【女寺】
1 尼寺のこと。 2 江戸時代、女児を教えた寺子屋。また、師匠が女の寺子屋。「—へもやらずして筆の道を教へ」〈浮・永代蔵・二〉
かい‐ちょう【戒牒】
戒を受けて僧尼になったことを証明する公文書。→度牒(どちょう)
かが‐がさ【加賀笠】
加賀国から産出した菅笠(すげがさ)。町家の女房、比丘尼(びくに)などが用いた。加賀菅笠。
かがみ‐やま【鏡山】
滋賀県南部、野洲(やす)市と蒲生(がもう)郡竜王町との境にある山。標高385メートル。[歌枕]「—いざ立ちよりて見てゆかむ」〈古今・雑上〉 佐賀県唐津市中部にある山。唐津湾を望む。標高284...