てん‐てい【天底】
観測地点における鉛直線が下方で天球と交わる点。ナディア。⇔天頂。
とう‐てい【到底】
[副] 1 (あとに打消しの語を伴って)どうやってみても。どうしても。「—相手にならない」「—できない」 2 つまるところ。つまり。「—人間として、生存する為には」〈漱石・それから〉
どん‐ぞこ【どん底】
いちばん下の底。また、物事の最悪・最低の状態。「貧乏の—」
どんぞこ【どん底】
《原題、(ロシア)Na dne》ゴーリキーの戯曲。4幕。1902年初演。木賃宿を舞台に、社会の底辺に生きる人々の姿を描いたもの。
なべ‐ぞこ【鍋底】
1 鍋の内側の底。 2 最も低く落ち込んだ状態が続くこと。「—景気」
なみだ‐の‐そこ【涙の底】
流す涙がたまってできた淵(ふち)の底。「恋ひわぶる心は空に浮きぬれど—に身は沈むかな」〈千載・恋五〉
ならく‐の‐そこ【奈落の底】
1 地獄の底。「—へ突き落とされる」 2 抜け出すことのできない、どうにもならない状態。「極貧の—からはいあがる」 3 物事の最終。果ての果て。「つぎかけ、つぎかけ。—まで飲み伏せ」〈浄・会稽山〉
にじゅう‐ぞこ【二重底】
容器などの底が二重になっていること。また、その底。
にばん‐ぞこ【二番底】
株式相場や為替相場などの下降局面において、最初の安値である一番底を付けた後、いったん反発してから再び下降し、下げ止まって付けた安値。またはその状況。ダブルディップ。→底値 →二番天井
のう‐てい【嚢底】
1 袋の底。「—に秘する」 2 財布の底。「—無一文」