ひき‐し・める【引(き)締める】
[動マ下一][文]ひきし・む[マ下二] 1 引っ張って締める。強く締める。「まわしを—・める」「口元を—・める」 2 心や気持ちを緊張させる。「気を—・めて試合に臨む」 3 むだな出費をやめる。...
ひき‐しょうじ【引(き)障子】
鴨居(かもい)と敷居にはめ込み、左右に引いて開閉する普通の障子。
ひき‐しろ・う【引きしろふ】
[動ハ四] 1 互いに引き合う。引っ張り合う。また、強く引く。「乳母二人が中に此の児を置きて左右(さう)の手足(しゅそく)を取りて—・ふ」〈今昔・二七・二九〉 2 引きずる。「物も着あへずいだき...
ひき‐す・える【引(き)据える】
[動ア下一][文]ひきす・う[ワ下二] 1 つかまえて、その場に座らせる。「—・えて白状させる」 2 引いてきて、その場に置く。「舟をばあからさまに思ひて、少し—・ゑて、つながずしておきたりける...
ひき‐す・ぐ【引き過ぐ】
[動ガ上二] 1 引いて通り過ぎる。「やがて馬—・ぎておもむきぬべくおぼす」〈源・明石〉 2 通り過ぎる。「人も騒ぐほどにふと—・ぎぬ」〈かげろふ・中〉
ひき‐す・つ【引き捨つ】
[動タ下二] 1 引きずり出して捨てる。取り捨てる。「木を敷の上の郡の長谷川(はつせがは)の辺りに—・てつ」〈今昔・一一・三一〉 2 引き抜いて捨てる。「—・つる岩垣沼のあやめ草思ひ知らずも今日...
ひき‐ずみ【引(き)墨】
1 書状の封じ目に墨を引くこと。「〆」を書くこと。また、その墨。 2 まゆをそったあとに墨を引くこと。また、その墨。
ひき‐ずら◦れる【引き摺られる】
[連語]《動詞「ひきずる」+受身の助動詞「れる」》「引き摺る6」に同じ。「周囲の意見に—◦れる」
ひき‐ずり【引き摺り】
1 《着物の裾を長く引きずるように着るところから》しゃれて着飾ってばかりいて働かない女を、あざけっていう語。引き摺り女。おひきずり。 2 「引き摺り下駄」の略。 3 「引き摺り餅」の略。
ひきずり‐おと・す【引き摺り落(と)す】
[動サ五(四)] 1 引っ張って落とす。「発言者を壇上から—・す」 2 その地位から転落させる。「チャンピオンの座から—・す」