けい‐がい【形骸】
1 精神や生命を別にした、からだ。むくろ。「—をさらす」 2 建物などの、骨組み。「爆破されて—もとどめない」 3 外形だけを残して、実質的な意味を失っているもの。「制度の—化」
けいがい‐か【形骸化】
[名](スル)実質的な意味を失い、形式だけが残ること。「規則が—する」
形骸(けいがい)を土木(どぼく)にす
《「晋書」嵆康伝から》容姿を気にかけない。身の回りを飾らない。
けい‐しき【形式】
1 物事が存在するときに表に現れている形。外形。⇔実質。 2 物事を行うときの一定のやり方。事務上の手続き、儀礼的な交際などについていう。「—にのっとる」「—を踏む」 3 形だけで実質の伴わない...
けいしき‐げんご【形式言語】
《formal language》自然言語を用いるには適していない記号論理学・コンピュータープログラミングなどのさまざまな面で活用するために、記号や式によって作られた人工言語。→自然言語
けいしき‐こん【形式婚】
婚姻の成立に宗教上の儀式または法律上の手続きという一定の形式を必要とする婚姻形態。→事実婚 →法律婚
けいしき‐しゃかいがく【形式社会学】
ジンメルが提唱し、主としてドイツで発展した社会学上の立場。社会を形式と内容とに分け、形式のみを社会学の対象として、社会の相互関係や相互作用を重視する。
けいしき‐しゅぎ【形式主義】
1 内容よりも形式を重んずる考え方。 2 カントのように、認識の普遍妥当性を認識形式に関して吟味する立場。道徳に関しては、その根拠を実践理性の純粋形式的法則とする。 3 美学で、感覚的要素の意義...
けいしき‐ち【形式知】
1 客観的で言語化できる知識。ハンガリーの哲学者マイケル=ポランニーが提唱した概念。→暗黙知1 2 ナレッジマネージメントにおいて、言語化・視覚化・数式化・マニュアル化された知識。経営学者、野中...
けいしき‐てき【形式的】
[形動] 1 形式に関するさま。「—にはこれでよい」 2 形式だけを重んじ、内容を問題にしないさま。「—な答弁」⇔実質的。