とりい‐は【鳥居派】
浮世絵の一派。鳥居清信を始祖とする。美人画や役者絵にすぐれ、元禄(1688〜1704)初めごろから世襲的に芝居の絵看板・絵本番付を描き、現代まで続いている唯一の流派。
とんぼ【蜻蛉/蜻蜓】
1 トンボ目の昆虫の総称。頭部の複眼は大きく左右に突出し、単眼は3個ある。触角は短く、かむ口をもつ。胸部には長大な2対の翅(はね)をもつ。腹部は長く棒状。幼虫は水生で、ヤゴとよばれる。成虫・幼虫...
どうぐ‐だて【道具立て】
1 必要な道具をそろえておくこと。また、その道具。 2 物事の準備をすること。用意。したく。「会の—を整える」 3 必要な要素や部分。また、それが備わっていること。特に俳優の顔などについていう。...
どうけ‐やくしゃ【道化役者】
演劇で、道化の役を得意とする役者。道化芝居の役者。
どう‐にんぎょう【胴人形】
歌舞伎の小道具の一。役者の代用にする等身大の人形。竹で胴体を作り、手足をつけて、衣装を着せたもの。投げ人形。
どん‐ちょう【緞帳】
1 厚地の織物でつくった模様入りの布。帳(とばり)などに用いる。 2 劇場の舞台と観客席とを仕切る垂れ幕。厚地に絵や刺繍(ししゅう)などを施した幕で、上下に開閉する。緞帳幕。 3 「緞帳芝居」「...
どんちょう‐やくしゃ【緞帳役者】
緞帳芝居に出演する役者。下級の役者。
なかぞうきょうらん【仲蔵狂乱】
松井今朝子の時代小説。歌舞伎役者、中村仲蔵の波乱の生涯を描く。平成9年(1997)、第8回時代小説大賞を受賞、翌平成10年(1998)刊行。
な‐だい【名題/名代】
1 歌舞伎狂言や浄瑠璃などの題名。元禄(1688〜1704)ごろから縁起上、字数を奇数に定め、特殊な読み方をするようになった。上方では外題(げだい)・芸題という。 2 「名題看板」の略。 3 「...
なだい‐した【名題下】
1 歌舞伎俳優のうち、名題役者以外の者。 2 歌舞伎俳優の階級の一。名題役者の下の位。下回りの俳優の最上位にあたる。明治以後にできた。