こころ‐なぐさ【心慰】
気散じ。気晴らし。気慰み。「吾妹子(わぎもこ)が—に遣らむため沖つ島なる白玉もがも」〈万・四一〇四〉
こころ‐なぐさめ【心慰め】
心を慰めること。また、そのもの。「つれづれなる—に、思ひ出でつるを」〈源・手習〉
こころ‐なし【心做し】
(多く、副詞的に用いる。また、「こころなしか」の形でも用いる)心の中でそう思うこと。思いなし。気のせい。「—元気そうだ」「—か顔色がすぐれない」
こころ‐なし【心無し】
思慮分別のないこと。思いやりのないこと。また、その人。「例の—の、かかるわざをして」〈源・若紫〉
こころなし‐か【心做しか】
[連語]⇒こころなし
こころ‐ならい【心習ひ】
心についた習慣。性癖。「変はらぬ—に、人の御心の内もたどり知らずながら」〈源・蓬生〉
こころ‐なら◦ず【心ならず】
[連語] 1 自分の本心ではないのだが。不本意ながら。「—◦ず大役を引き受けるはめになった」 2 思いどおりにならない。「はかなさを恨みもはてじ桜花うき世はたれも—◦ねば」〈千載・雑中〉 3 気...
こころならず‐も【心ならずも】
[連語]「心ならず1」に同じ。「懇願されて—参加することになった」
心(こころ)に穴(あな)が空(あ)いたよう
「胸に穴が空いたよう」に同じ。
心(こころ)に余(あま)・る
自分の考えではどうにも処理できない。思案に余る。「—・る問題をかかえる」