こころ‐かしこ・し【心賢し】
[形ク]利口であるさま。賢明である。気がきく。「—・き関守侍りと聞こゆ」〈枕・一三六〉
こころ‐から【心から】
[副]本当の気持ちで言動がなされるさま。心の底から。心底(しんそこ)から。心より。「—恋い慕う」「—喜ぶ」 [連語]他からの強制ではなく、自分の意志で。自分から求めて。「現世、後生、—徒(い...
こころ‐かる・し【心軽し】
[形ク]軽薄である。心が移りやすい。こころかろし。「出でて去(い)なば—・しと言ひやせむ世のありさまを人は知らねば」〈伊勢・二一〉
こころ‐かろ・し【心軽し】
[形ク]「こころかるし」に同じ。「—・くもなど覚(おぼ)し物せむに、いとあしく侍りなむ」〈源・宿木〉
心(こころ)が動(うご)・く
1 心が引きつけられる。関心をもつ。その気になる。「旅行に誘われて、少し—・いた」 2 気持ちが動揺する。心が乱れる。「草の葉にかかれる露の身なればや心動くに涙落つらむ」〈大和・一二三〉
心(こころ)が躍(おど)・る
喜びや楽しい期待のために、心がわくわくする。「包みを開ける瞬間、期待に—・る」
心(こころ)が折(お)・れる
心の支えを失い、意欲がなくなる。障害にぶつかってくじける。「ずっとがんばってきたが、親友の裏切りで—・れた」 [補説]近年になって「心折れる」から意味が転じたとみられる。2000年代半ばからスポ...
心(こころ)が通(かよ)・う
互いに十分に理解し合っていて、心が通じ合う。「—・ったつきあい」
こころ‐がかり【心掛(か)り/心懸(か)り】
[名・形動]気にかかること。また、そのさま。気がかり。心配。「—な母の病状」
こころ‐がけ【心掛け/心懸け】
1 ふだんの心の持ち方。「—がよくない」「ふだんの—しだいである」 2 たしなみ。心得。「有っても一向—のございません僕なんざ、…つい気がつかないで了います」〈鏡花・婦系図〉 [用法]心がけ・心...