あやかし
1 船が難破する時に海上に現れるという化け物。 2 不思議なこと。また、そのもの。妖怪(ようかい)。 3 コバンザメの別名。 4 (「怪士」と書く)能面の一。男の怨霊(おんりょう)を表す面。 5...
あやし・い【怪しい】
[形][文]あや・し[シク]《感動詞「あや」の形容詞化》普通ではない事物、正体のはっきりしない事物に対する不可解な気持ちを表す。 1 (「妖しい」とも書く)不思議な力がある。神秘的な感じがする。...
あやしいらいきゃくぼ【怪しい来客簿】
色川武大の短編連作集。戦中・戦後の混乱期を生きる人々を描く。昭和52年(1977)刊。
あやし‐ば・む【怪しばむ】
[動マ四]怪しそうに見える。うさんくさい感じがする。「この辺に—・うだる旅人のとどまったる所やある」〈平家・一二〉
あやし‐び【怪し火】
1 原因がわからない火事。不審火(ふしんび)。 2 化け物や怪物が発するという不思議な火。鬼火・人魂(ひとだま)の類。怪火(かいか)。
あやし・ぶ【怪しぶ】
[動バ四]「あやしむ」に同じ。「相人驚きて、あまたたび傾き—・ぶ」〈源・桐壺〉
あやし・む【怪しむ】
[動マ五(四)]《形容詞「あやし」の動詞化》変だと思う。疑わしく思う。いぶかる。「人に—・まれる」「成功するかどうか—・む」 [動マ下二]怪しいものと認める。とがめる。「此の勢一所に集まらば...
あや・む【怪む】
[動マ下二]不審に思う。あやしむ。「おきてゆく涙のかかる草まくら露しげしとや人の—・めむ」〈千載・恋三〉
かい【怪】
[名] 1 あやしいこと。不思議、あるいは不気味なこと。「自然界の—」「古井戸の—」 2 化け物。変化(へんげ)。「古猫の—」 [接頭]漢語名詞に付いて、あやしい、うさんくさい、不思議な、な...
かい【怪】
[常用漢字] [音]カイ(クヮイ)(漢) ケ(呉) [訓]あやしい あやしむ 〈カイ〉 1 不思議な。あやしい。「怪異・怪火・怪奇・怪死・怪談・怪盗・怪物・怪文書/奇怪・醜怪」 2 並外れてい...