おんたいち‐せい【恩貸地制】
ローマ帝政末期から中世にかけて欧州各地で行われた風習で、一定の奉仕の代償として、主君が家臣に土地の使用権を貸与したこと。期限付きのものから、終身・世襲のものへと拡大され、封建制度成立の要素となった。
おん‐たく【恩沢】
《古くは「おんだく」とも》人や物に利益や幸いをもたらすこと。また、そのもの。おかげ。恵み。恩恵。「文明の—に浴する」「—を施す」
おんたく‐ぶぎょう【恩沢奉行】
鎌倉幕府の職名。御家人の勲功を調査し、恩賞の施行をつかさどった。勲功奉行。
おんだ‐りく【恩田陸】
[1964〜 ]小説家。青森の生まれ。本名、熊谷奈苗。平成4年(1992)日本ファンタジーノベル大賞の候補作となった「六番目の小夜子」で作家デビュー。推理小説やファンタジーをはじめ幅広い作品を手...
おん‐ち【恩地】
武家時代、将軍や大名が家臣に御恩として与えた土地。恩賞地。恩領。
おんち‐こうしろう【恩地孝四郎】
[1891〜1955]版画家。東京の生まれ。詩と版画の同人誌「月映(つくはえ)」を刊行し、木版画による抽象作品の分野を開拓。
おん‐ちょう【恩寵】
1 神や主君から受ける恵み。慈しみ。 2 キリスト教で、人類に対する神の恵み。
おん‐てん【恩典】
ありがたい処置。情けある取り計らい。「授業料免除の—がある」
おん‐でん【恩田】
仏語。三福田(さんぷくでん)の一。恩に報いなければならない父母や師・年長者などのこと。
おん‐とく【恩徳】
《「おんどく」とも》 1 恵み。情け。恩恵。「母の御—七生(しちしゃう)むまれかはりても報じがたく存ずる折節」〈浄・嫗山姥〉 2 仏語。三徳の一。仏が世の人を救おうとしてたれる恵みの徳。