かん【悍】
[音]カン(漢) 気が強く荒い。たけだけしい。「悍馬・悍婦/勁悍(けいかん)・剛悍・精悍・剽悍(ひょうかん)」 [名のり]いさむ
けい‐かん【勁悍】
[名・形動ナリ]強くて、あらあらしいこと。また、そのさま。「彼の—なるロデリックの如きあり」〈服部誠一訳・春窓綺話〉
ごう‐かん【剛悍/豪悍】
[名・形動]強くて荒々しいこと。また、そのさま。「女の—なる者夫を奴隷視する」〈阪谷素・明六雑誌三二〉
せい‐かん【精悍】
[名・形動]顔つきや態度に勇ましく鋭い気性が現れていること。また、そのさま。「—な目つき」 [派生]せいかんさ[名]
ひょう‐かん【剽悍/慓悍】
[名・形動]すばやい上に、荒々しく強いこと。また、そのさま。「—な面構え」
ゆう‐かん【勇悍】
[名・形動]いさましくて強いこと。また、そのさま。「浪士等が—なる今落人となりながら」〈染崎延房・近世紀聞〉
よう‐かん【勇敢/勇悍】
[名・形動ナリ]「ゆうかん(勇敢)」に同じ。「すこし—にあしき人にてぞおはせし」〈大鏡・伊尹〉