と胸(むね)を衝(つ)・く
どきっとする。「無愛想に放つ一言、—・いて驚く女房」〈露伴・五重塔〉 [補説]「と胸をつつく」とするのは誤り。
にっこり
[副](スル)「にこり」に同じ。「愛想よく—(と)笑う」「うれしさに思わず—(と)する」
にべ【鰾膠/鮸膠】
1 ニベやコイ・ウナギ・サメなどの浮き袋からつくるにかわ。粘着力が強い。にべにかわ。 2 愛想。世辞。「言葉に—の無さ過ぎる返辞をすれば」〈露伴・五重塔〉
にべ‐な・い【鰾膠無い】
[形][文]にべな・し[ク]愛想がない。おせじがない。そっけない。にべもない。「—・い返事」「—・く拒否される」
鰾膠(にべ)も無(な)・い
愛想がない。取り付く島もない。「—・い態度」「—・く断られる」
にんそう‐づら【人相面】
不愛想な顔つき。仏頂面。「女房を持って—になり」〈柳多留・一七〉
ひ‐あい【非愛】
[名・形動ナリ] 1 無愛想なこと。無遠慮なこと。また、そのさま。「これも公任卿の—なるにてぞありける」〈十訓抄・四〉 2 あやういこと。あぶないこと。また、そのさま。「加賀房はわが馬の—なりと...
ひっしょ‐な・し
[形ク] 1 無遠慮である。はばからない。「身のとりなりも—・く」〈浄・忠信廿日正月〉 2 無愛想である。つっけんどんである。「唐臼様と抱きつけば、—・く振り放し」〈浄・日本武尊〉
ひと‐づき【人付き】
1 他人とのつきあいぶり。人づきあい。 2 他人の気受け。ひとうけ。「なるほど—の悪い。愛想気の無い」〈紅葉・二人女房〉
ぶ【無】
[接頭]名詞または形容動詞の語幹に付いて、それを打ち消し、否定する意を表す。不(ぶ)。 1 …でない、…しない、などの意を添える。「—風流」「—遠慮」 2 …がわるい、…がよくない、などの意を添...