ひき【引き】
[名] 1 引っ張ること。また、その力。「魚の—が強い」 2 特別に目をかけて便宜をはかること。引き立て。「上役の—で出世する」 3 手づる。つて。縁故。「就職するにも—がない」 4 引く力に...
ひき‐うつ・る【引(き)移る】
[動ラ五(四)]住所などがほかの場所に変わる。引っ越す。移転する。「郊外の一戸建てに—・る」
ひき‐おろ・す【引(き)下ろす】
[動サ五(四)]引いて下へおろす。また、引っ張って無理におろす。「よろい戸を—・す」「会長の座から—・す」
ひき‐た・てる【引(き)立てる】
[動タ下一][文]ひきた・つ[タ下二] 1 無理に連れて行く。ひったてる。「容疑者を—・てる」 2 元気が出るようにする。はげます。「酒を飲んで気分を—・てる」 3 ひいきにして力添えする。特に...
ひき‐ちがい【引(き)違い】
1 2枚以上の戸・障子を、2本以上の溝・レールで横に滑らせて開閉するもの。 2 紋所の名。2本の線を交差させたもの。
ひき‐て【引(き)手】
1 障子・戸・引き出しなどの開閉の際、手をかけるために取り付けた金具や紐(ひも)。 2 引っ張る人。物を引く人。 3 手引きする人。案内する人。 4 「引き手茶屋」の略。
ひき‐ど【引(き)戸】
鴨居(かもい)と敷居の溝にはめ込み、左右に開閉する戸。遣(や)り戸。
ひきど‐かご【引(き)戸駕籠】
乗り降り口に、簾(すだれ)の代わりに引き戸をつけた駕籠。身分の高い者が用いた。
ひき‐はな・つ【引(き)放つ】
[動タ五(四)] 1 矢などを引いて手もとから飛ばす。「矢を—・つ」 2 無理に遠ざける。引き離す。「今聞こえむ、思ひながらぞやとて、—・ちて出で給ふを」〈源・紅葉賀〉 3 引いて開け放つ。強く...
ひき‐ふね【引(き)船/曳き船/引(き)舟】
1 引き綱で他の船や筏(いかだ)などを引いていくこと。また、その船。曳船(えいせん)。 2 江戸中期以後の芝居小屋で、2階正面桟敷の前方に張り出した観客席。 3 「引き舟女郎」の略。