わけ‐な・い【訳無い】
[形][文]わけな・し[ク] 1 簡単である。めんどうなことがない。「問題を—・く解いてみせる」 2 たわいない。「所体(しょてい)つくるも町風に、—・き夜半の松の風、裾吹き返し」〈浄・寿の門松〉
わけ‐め【分け目】
1 物を分けた境の所。「髪の—」 2 物事がどちらに決定するかの境目。わかれめ。「成否の—にさしかかる」「天下—の合戦」
わこう‐すいじゃく【和光垂迹】
和光同塵(どうじん)2のこと。本地垂迹の立場からいう。「いづれの所か—の居にあらざる」〈保元・上〉
わざ【業】
1 おこない。行為。所業。しわざ。「神のみ—」「人間—」 2 職業。仕事。「物書きを—とする」 3 こと。ありさま。おもむき。「容易な—ではない」「腹ふくるる—」 4 仏事。法要。「安祥寺にてみ...
わしり‐で【走り出】
家の門から走り出た所。門口。はしりで。「隠国(こもりく)の泊瀬(はつせ)の山は出で立ちのよろしき山—のよろしき山の」〈雄略紀・歌謡〉
わすれられる‐けんり【忘れられる権利】
インターネットに公開された自分に関する情報の削除を、サーチエンジンやSNS・BBSなどの運営者に対して要求できる権利。 [補説]2014年、欧州司法裁判所がこの権利を認める裁定を行った。
わずらわし・い【煩わしい】
[形][文]わづらは・し[シク]《動詞「煩う」の形容詞化》 1 心を悩ましてうるさい。面倒で、できれば避けたい気持ちである。「近所付き合いが—・い」「雨の日は出掛けるのが—・い」 2 こみ入って...
わたくし‐もの【私物】
1 自分の持ち物。個人の所有物。私有物。しぶつ。 2 世間に公表しないで大切にとっておく物。秘蔵の物。「この君をば、—に思ほしかしづき給ふこと限りなし」〈源・桐壺〉
わたし【渡し】
1 物などを人に渡すこと。「店頭—」「手—」 2 人や貨物を舟で向こう岸に渡すこと。また、その舟や、舟の着く場所。 3 船から岸や他の船に渡るためにかけた板。わたりいた。あゆみいた。 4 直径。...
わたしがころしたしょうじょ【私が殺した少女】
原尞のハードボイルド小説。東京西新宿に事務所を構える探偵沢崎が活躍する「私立探偵沢崎シリーズ」の一つ。平成元年(1989)刊行。同年、第102回直木賞受賞。