め‐て【馬手/右手】
1 馬上で手綱を取る方の手。右の手。⇔弓手(ゆんで)。 2 右の方。右。⇔弓手。「左には倶摩羅(くまら)将軍、—には阿吒薄(あたはく)元卒大将」〈露伴・新浦島〉 3 「馬手差(めてざし)」の略。
もち‐て【持(ち)手】
1 器具を持つためについている把手(とって)。 2 持つ人。持つ役。持ち方。
もと‐で【元手】
1 事業などを始めようとするときに必要な金銭。資金。「わずかな—で商売を始める」「—がかかる」 2 生活するためや利益を得るためのもとになるもの。資本。「からだが—の商売」
もの‐の‐じょうず【物の上手】
芸能の名人。芸道の達人。「況や守(かみ)、本より—にて」〈今昔・二八・四〉
紅葉(もみじ)のような手(て)
幼い子の、小さくてかわいらしい手の形容。
もみ‐で【揉み手】
左右の手のひらをすり合わせること。多く、頼み事や謝罪・弁解などをするときの手つき。「—をして頼みこむ」
もも‐て【百手】
1 いろいろの手段。また、いろいろの技。「払ひ落とし、かけ落とし、—を千手と手を砕き」〈浄・五枚羽子板〉 2 弓術で、200本の矢を100回に分けて射ること。甲乙2本の矢を一手とする。「射的の上...
もらい‐て【貰い手】
もらい受ける人。「子犬の—を探す」
もろ‐て【諸手/双手/両手】
《「もろで」とも》 1 左右の手。両手。「—突き」 2 (諸手)もろもろの軍隊。また、隊伍。「—にすぐれたりとの御感状をば、小幡山城に下さる」〈甲陽軍鑑・一八〉
もろ‐ぬきで【諸抜(き)手】
日本泳法の一。足をあおりながら、両手を同時に背後から抜き、前方の水をかいて進むもの。