おし‐なら・べる【押(し)並べる】
[動バ下一][文]おしなら・ぶ[バ下二]《「おし」は接頭語》「ならべる」を強めていう語。また、無理に並ばせる。「種々の珍肴美酒を卓の狭きまで—・べさせて」〈露伴・露団々〉
おし‐な・る【押し成る】
[動ラ四]無理になる。強引になる。「前関白松殿の姫君とりたてまって、やがて松殿の聟に—・る」〈平家・八〉
おしぬき‐き【押(し)抜き機】
鋼板などに棒状の工具を強く押しつけて穴を打ち抜く機械。
おし‐ぬぐ・う【押(し)拭う】
[動ワ五(ハ四)]力を入れてふく。「額の汗を—・う」
押(お)しの一手(いって)
ひたすら目的を遂げようとする強引なやり方。「—でいく」
おし‐の・ける【押し退ける】
[動カ下一][文]おしの・く[カ下二] 1 力を込めてどかせる。「人を—・けて電車に乗る」 2 その地位を無理に去らせる。また、競争相手を無理にしりぞける。「社長を—・けてそのいすに座る」
おし‐は・る【押し張る】
[動ラ四] 1 意地を張る。あえて…する。「—・りてのたまはむことを」〈落窪・四〉 2 「張る」を強めていう語。「すだれ高く—・りて」〈源・常夏〉
おし‐ば【押(し)葉】
植物を紙などに挟み、押しをかけて乾かしたもの。標本などにする。腊葉(さくよう)。
おし‐ばこ【押(し)箱/圧し箱】
押し鮨(ずし)、特に箱鮨を作るときに用いる箱枠。中に鮨飯と具を入れて蓋(ふた)を当てて押して抜く。押し枠。
おし‐ばな【押(し)花】
草木の花を紙などの間に挟み、押しつけて乾かしたもの。