もて‐あ・ぐ【持て上ぐ】
[動ガ下二]「持ち上げる」に同じ。「今様の人は—・げよ、かきあげよといふ」〈徒然・二二〉
もて‐あまし【持て余し】
もてあますこと。また、そのもの。「—者」
もて‐あま・す【持て余す】
[動サ五(四)]取り扱い方や処置に困る。もちあつかう。「むずかる子を—・す」「暇で時間を—・す」「長い手足を—・す」
もて‐い・ず【持て出づ】
[動ダ下二] 1 持って出る。もちだす。「難波にみそかに—・でぬ」〈竹取〉 2 外部に表す。表面に出す。「—・でてらうらうじきことも見え給はざりしかど」〈源・朝顔〉
もて‐き【持て期】
《多く「もて期」「モテ期」と書く》俗に、人から好意をもたれることが多くなる時期。「人生初の—が来た」
もて‐まい・る【持て参る】
[動ラ四]「持って来る」「持って行く」の意の謙譲語。持参する。「僧都、琴をみづから—・りて」〈源・若紫〉
もて‐もて【持て持て】
[名・形動]大変人気があること。また、そのさま。「—な(の)人気歌手」
もて‐ゆ・く【持て行く】
[動カ四] 1 持って行く。持参する。「薄色の衣の表を解きて…愛宕(おたぎ)に—・きて」〈古本説話集・上〉 2 (他の動詞の連用形に付いて)しだいに…していく。「やうやう赤み—・くも、なかなか色...
も・てる【持てる】
[動タ下一]《持つことができる意の「も(持)てる」から》 1 保たれる。維持される。「座が—・てない」 2 人気がある。人から好意をもたれ、よい扱いをうける。「年上の女性に—・てる」
もて‐る【持てる】
[連語]《動詞「も(持)つ」の已然形+完了の助動詞「り」の連体形》持っているだけの。また、十分過ぎるくらい持っている。「—力を出しきる」「—者の悩み」