掛(か)けも構(かま)わ◦ず
なんの関係もない。掛けも構いもなし。「—◦ぬわたしらまでが」〈伎・助六〉
かけ‐もたれ【掛け靠れ】
相撲の技の一。相手の足に自分の足を掛け、体をもたせかけて倒すもの。
かけ‐もち【掛(け)持ち】
[名](スル)同時に二つ以上の仕事や役目を一人で受け持つこと。「二本の映画に—で出演する」
かけ‐も・つ【掛(け)持つ】
[動タ五(四)]掛け持ちをする。兼務する。兼任する。「高校と中学を—・って教えている」
かけ‐もの【掛(け)物】
1 「掛け軸」に同じ。 2 寝るとき、からだにかける毛布・布団など。 3 豆やケシの実・ゼリーなどを芯(しん)にして砂糖をかけた干菓子。豆板・コンペイトーなど。
かけもの‐かけ【掛(け)物掛(け)】
掛け軸の掛け外しに使う、先に角・金属製の叉(また)のついた細い竹ざお。掛け字掛け。画叉(がさ)。
かけ‐や【掛屋/懸屋】
江戸時代、幕府・諸藩の公金出納を扱った商人。諸藩の掛屋は蔵物の売却代金を江戸屋敷や国もとに送金したり、金融を引き受けたりした。銀掛屋。
かけ‐や【掛(け)矢】
樫(かし)などの堅木で作った大きな槌(つち)。くい打ちや扉を打ち破るのに用いる。
かけ‐や・る【掛け破る】
[動ラ四]衣服などを、物にひっかけて破る。かぎ裂きにする。「狩衣(かりぎぬ)は—・りなどして」〈枕・一四四〉
かけ‐ゆ【掛け湯】
1 湯船に入る前に、体に湯をかけること。また、その湯。 2 湯治法の一。熱めの湯を何度も体にかけること。宮城県の峩々(がが)温泉のものが有名。