まつり‐ご・つ【政つ】
[動タ四]《「まつりごと」の動詞化》 1 政治を行う。政務を執る。「左大臣のおとど、世の中を—・ち」〈宇津保・国譲下〉 2 世話を焼く。指図する。「やもめなる男の許(もと)にやもめなる女の来り居...
まつり‐ごと【政】
《「祭り事」の意。上代では祭政一致であったところから》国の主権者がその領土・人民を統治すること。政治。政道。「—を執る」「—が乱れる」
まつりごと‐どの【政殿/庁】
政治を行う役所。政庁。〈和名抄〉
まつりごと‐はじめ【政始】
平安時代、毎年正月吉日を選んで、公卿以下が太政官庁または外記庁に出て、その年の政事を初めて行う朝廷の儀式。
まつりごと‐びと【政人/判官】
《「まつりごとひと」とも》「ほうがん(判官)」に同じ。「紀伊の—、神南備(かんなび)の種松」〈宇津保・吹上上〉
政(まつりごと)を為(な)すは猶(なお)沐(もく)するがごとし
《「韓非子」六反から》政治をするのは髪の毛を洗うようなもので、少しは抜け毛があっても、よい毛を生やすためには必要である。少数の悪人を罰するのは、多数の良民を安泰にするためだというたとえ。
ま‐どころ【政所】
「まんどころ」の撥音の無表記。「盆(ぼに)のこと、年ごろは—にものしつるも」〈かげろふ・中〉
まん‐どころ【政所】
《政(まつりごと)を執り行う所の意》 1 政庁。特に、検非違使(けびいし)の庁。 2 平安時代以後、親王・摂政・関白・大臣などの家で、所領の事務や家政などを取り扱った所。 3 荘園の現地で支配の...