ちり‐ぢり【散り散り】
[形動][文][ナリ]まとまっていたものがはなればなれになるさま。ばらばら。「—になって逃げる」
ちりぢり‐ばらばら【散り散りばらばら】
[形動][文][ナリ]あちこちに散って、はなればなれになるさま。「卒業して仲間が—になる」
ちり‐のこ・る【散(り)残る】
[動ラ五(四)]散らないで残っている。「—・った花」
ちり‐の‐まがい【散りの紛ひ】
入り乱れて散ること。散り乱れること。「あしひきの山下光るもみち葉(ば)の—は今日にもあるかも」〈万・三七〇〇〉
ちり‐ばな【散(り)花】
1 散った花。落花。 2 花は咲くが実を結ばない花。むだ花。あだ花。
ちり‐ば・む【鏤む】
[動マ下二]「ちりばめる」の文語形。
ちり‐ば・める【鏤める/散りばめる】
[動マ下一][文]ちりば・む[マ下二]金銀・宝石などを、一面に散らすようにはめこむ。また比喩的に、文章のところどころに美しい言葉などを交える。「螺鈿(らでん)を—・めた小箱」「甘言を—・めた手紙」
ちり‐ぼ・う【散りぼふ】
[動ハ四] 1 散らばる。散り乱れる。「昼の蔦の葉の—・いたるを」〈増鏡・さしぐし〉 2 離散する。また、落ちぶれさまよう。「京より—・ひ来たるなどを」〈源・玉鬘〉
ちり‐まが・う【散り紛ふ】
[動ハ四]入り乱れて散る。「雪、東風にたぐひて—・ふ」〈かげろふ・下〉
ちり‐みだ・れる【散(り)乱れる】
[動ラ下一][文]ちりみだ・る[ラ下二]入り乱れて散る。乱れ散る。「強風に葉が—・れる」