じょじん‐き【除燼器】
工場や蒸気機関などの煙突の先に目の細かい鉄の網を取り付け、すすなどが飛び散るのを防ぐ装置。
じょ‐せつ【絮雪】
《絮(わた)や雪のように飛び散る意》柳の花のこと。柳絮(りゅうじょ)。
すずむし‐そう【鈴虫草】
1 キツネノマゴ科の多年草。近畿以西の山地に生え、高さ30〜60センチ。茎は四角柱で、広卵形の葉が対生する。秋、淡紫色の花が朝に開いて午後には散る。すずむしばな。 2 ラン科の多年草。山地に生え...
せば・い【狭い】
[形][文]せば・し[ク]《「せまい」の古形》「せまい」に同じ。「此辺は道幅が—・いので」〈二葉亭・浮雲〉 「抜きみだる人こそあるらし白玉の間なくも散るか袖の—・きに」〈古今・雑上〉
せん‐だん【栴檀/楝】
1 センダン科の落葉高木。暖地に自生する。樹皮は松に似て暗褐色。葉は羽状複葉で縁にぎざぎざがあり、互生する。初夏に淡紫色の5弁花を多数つけ、秋に黄色の丸い実を結ぶ。漢方で樹皮を苦楝皮(くれんぴ)...
そよ‐そよ
[感]《「そよ」を重ねた語》そうだ、そうだ。「風ふけば楢(なら)のうら葉の—と言ひ合せつついづち散るらむ」〈詞花・冬〉 [補説]和歌では多く、風の「そよそよ」に掛けて用いる。
空(そら)に知(し)られぬ雪(ゆき)
《空から降ったわけではない雪という意から》舞い散る桜の形容。空知らぬ雪。
ぞよ‐ぞよ
[副]小さい虫などが多く集まっているさま。ぞろぞろ。「塗渡(とわた)る蟻、散る蜘蛛の子とうようよ—沸き出でて来るのは」〈二葉亭・浮雲〉
た‐ばし・る【た走る】
[動ラ五(四)]激しく飛び散る。「軒庇を—・る雹のように」〈徳永・太陽のない街〉 「霜の上に霰(あられ)—・り」〈万・四二九八〉
玉(たま)散(ち)・る
1 玉となって飛び散る。「—・る汗」「奥山にたぎりて落つる滝つ瀬に—・るばかり物な思ひそ」〈後拾遺・雑六〉 2 刀剣の刃が、すごみを帯びて光りきらめく。「抜けば—・る氷の刃(やいば)」