きいろいねこ【黄色い猫】
吉行理恵の短編小説、および同作を表題作とする小説集。作品は「群像」誌、昭和63年(1988)11月号に掲載。作品集は翌年刊行で、第28回女流文学賞を受賞した。
きくちかん‐しょう【菊池寛賞】
菊池寛を記念して設けられた年1回の文化賞。文学・演劇・映画・新聞・放送・雑誌・出版などの分野で、その年度に創造的な業績を挙げた個人や団体に授与される。
きこう‐ぶんがく【紀行文学】
旅行中の体験や感想を中心に書き記した文学作品。日本では「土佐日記」に始まり、「十六夜(いざよい)日記」「東関紀行」「奥の細道」などがある。
きさい‐ぶんがく【記載文学】
文字で書き記された文学。→口承文学
きしだくにお‐ぎきょくしょう【岸田国士戯曲賞】
岸田国士を記念して創設された文学賞。昭和30年(1955)新劇戯曲賞として設置。昭和36年(1961)「新劇」岸田戯曲賞と改称、昭和54年(1979)に現在の名称となる。年に1回、活字化された戯...
きしどう‐ものがたり【騎士道物語】
12〜13世紀に欧州で発達した、騎士道と貴女崇拝を主題とした物語文学の総称。韻文または散文で作られ、主にフランス・ドイツ・イギリスで、吟遊詩人たちによって弾き語りされた。
きせきクラブ【奇跡クラブ】
前川康男によるSFファンタジー風の児童文学作品。昭和41年(1966)刊行。
きたやま‐ぶんか【北山文化】
室町初期、第3代将軍足利義満のころの文化。伝統的公家文化と武家文化の融合が進み、また、日明貿易などを通じ中国文化の影響を受けて水墨画や五山文学が発達。義満が京都北山に営んだ山荘にちなんでこの名が...
きたるべきしょもつ【来るべき書物】
《原題、(フランス)Le Liver à venir》ブランショによる評論。1959年刊。プルースト・マラルメ・カフカなどを例にとり、文学と言語の問題を論じたもの。
きちょう【帰潮】
佐藤佐太郎の第5歌集。昭和27年(1952)刊。同年、第3回読売文学賞詩歌賞受賞。